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  1. 静岡市議会 2005-09-20
    平成17年 都市建設委員会 本文 2005-09-20


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                  午前10時開議 ◯青木委員長 時間になりましたので、ただいまから、都市建設委員会を開会いたします。 ──────────────────────────────────────── 2 ◯青木委員長 それでは、議案の審査に入ります。  本委員会には、付託表にありますとおり、15議案が付託されております。審査につきましては、お手元にありますレジュメの順のとおり15議案を一括して審査を行います。  ただし、議案の説明につきましては、補正予算の166号、172号を一括して、その他の議案を一括して説明することといたします。  また、議案外の質疑につきましては受けられませんので、御注意願います。  なお、委員の皆さん、説明員の皆さんに申し上げますが、録音の関係から発言の際は必ずマイクを意識して発言くださるようお願いいたします。 3 ◯青木委員長 それでは、議案審査に入ります。  本委員会に付託されました議案第166号 平成17年度静岡市一般会計補正予算所管分ほか14件を一括議題といたします。  先に、議案166号、172号について説明を願います。  議案第166、172号、都市局よりお願いいたします。                  〔当局説明〕 4 ◯青木委員長 次に、議案第180号ほか12件の議案について、説明願います。                  〔当局説明〕 5 ◯青木委員長 ただいま説明のありました15件の議案につきまして、一括して質疑を行います。  委員の皆さんに申し上げますが、発言の前にどの議案に対するものか述べてから発言していただくようお願いをいたします。  それでは、質疑はございませんか。 6 ◯田中委員 議案第166号の4)の73ページなんですが、交差点円滑化緊急改善事業調査設計委託15カ所、交差点改良工事3カ所ということになっておりますけれども、この具体的な路線の選定、あるいは箇所、どのような考え方で選定されたのかお伺いしたいと思います。あわせて、もしできるならば、この具体的な箇所等の資料がございましたら御提示願いたいんですけれども、含めてよろしくお願いします。 7 ◯村松道路計画課長 まず、最初の選定につきましては、過去にいろいろな調査がなされているという状況の中で、今年度再度渋滞の調査を実施しまして、工事箇所の選定を行っております。その内容につきましては、静岡市の主要交差点交通量調査、これ平成14年に行われているもの。それから、第3次渋滞対策プログラムというのがございまして、これは国、県が入った状態での調査というものを総合的に勘案しまして、緊急に渋滞対策を実施したいという箇所を選んでおります。ただし、箇所につきましては短期的に効果を発揮したいということで、15カ所に絞っております。内訳につきましては、国道が1カ所、県道が8カ所、市道が6カ所ということで、15カ所につきまして今回設計等の調査を実施するということで上げさせていただいております。
     それから、個々の箇所の資料ということでございますけれども、具体的な検討につきましては、今後交差点の調査を進めた上で、対策等につきましては公安委員会等と協議いたしまして実施内容を詰めていくということで、現在予定している箇所につきまして図面がございますので、もしよろしければ、ここで箇所を御説明させていただきたいと思いますけれども。 8 ◯青木委員長 田中委員いいですか、図面で説明していただきますか。いいですか、じゃ、そうしてください。 9 ◯村松道路計画課長 図面に記載してあります丸印の箇所が、今回交通円滑化緊急改善事業で予定している箇所でございます。そのうち、赤丸の3カ所につきましては、今年度工事を実施するということで考えております。全体で15カ所ございますけれども、箇所の工事内容等は先ほど申しましたように現在詰めております。現状としまして、それぞれの箇所の内容について一通り簡単に説明させてもらうような形でよろしいでしょうか。(「はい、どうぞ」)  まず、番号順に御説明申し上げます。上の方でございますけれども、県道の大川静岡線ということで1番、2番それぞれ秋山町のバス停の前の交差点、2番目につきましては伊呂波町の交差点でございます。ちょうど陸橋のあるところでございます。3番が国道362号の薩摩通りの交差点でございます。4番につきましては、ちょうど弥勒の交差点ということでございます。5番目が水落の交差点でございます。6番が手越向敷地ということで、ちょうど安倍川橋を渡ったところです。7番が市道の御幸町鷹匠町12号線というところの伝馬町の交差点でございます。8番が中島南安倍線でございますけれども、これはカネボウ通りの交差点、同じく9番はSBS通りの交差点でございます。10番が中町の交差点でございます。11番は手越原広野3丁目線でございますけれども、光用院前の交差点でございます。12番、13番は清水の方へまいりまして、村松堀込2号線という箇所でございまして、12番がUマート前という交差点です。13番は有東坂の交差点でございます。14番につきましては、大浜街道線SBS通りとの交差点でございます。15番につきましては、静岡草薙清水線小黒郵便局前の交差点。以上15カ所について、今年度調査と設計、それから赤い印の3カ所につきましては工事を実施する予定でございます。 10 ◯田中委員 ありがとうございました。改良方法等は、これから具体的に調査委託していくんですけれども、信号機の問題とか幅員の問題とか、それぞれの交差点によっていろいろ改良方法違ってくると思うんですけれども、基本的な考え方としてはどのように今検討されているのかが1点と、今回15カ所の調査委託ということで3カ年計画等でやられると思うんですけれども、その後は特に想定しているのかどうなのか。恐らく15カ所以上のいろいろ路線選定にかかわってきた部分があろうと思いますし、また、今後の交通状況も変化してこようと思うんですけれども、そういった部分を考慮した場合に、今後の計画というのをどのように考えているのか。  それともう1点なんですが、これは当初予算からついていたと思うんですが、総事業費どのくらいになりますか、今の段階で。 11 ◯村松道路計画課長 まず、今回の事業の基本的な考え方でございますけれども、市内全域におきましては、渋滞の発生する交差点というのがたくさんございます。そういった中で、今回の円滑化の緊急改善事業という主な方針としましては、極力用地等の買収にコストをかけないで、短期間に改良して渋滞を解消したいという部分でございます。そういった形で交通の円滑化を図りたいということでございます。  また、先ほど申しましたように3カ年でこれを実施するわけでございますけれども、交差点は今15カ所選定してございます。その箇所につきましては、今申したとおりでございますけれども、これ以外の箇所としまして、実際にはほかの事業で実施している箇所、計画中の箇所もございます。また直轄といいますか、国道1号線の関係もございます。それにつきましては今回は除いてございます。事業の中で、また静岡国道事務所の方で事業の進める内容について、私どもがまた支援していくような形が必要かと思っております。こういうわけでございますので、今回は短期的に効果を発揮できる箇所ということで考えてございまして、その後につきましては、先ほど御指摘ございましたように、この箇所以外につきましては今後の状況に応じて考えていくことが必要かと思っております。加えて申しますならば、今回は緊急に改善が必要だと思われる箇所を上げてございます。  最後に事業費でございますけれども、3カ年で実施する予定ということで現在考えておりまして、今年度は調査につきまして3,000万円、工事費で900万円、計3,900万円です。また、18年、19年度につきましては調査の結果を踏まえましてということで考えておりまして、現在の予定している金額は18年度で3億1,000万、19年度で、細かいですが2億400万ということで、全体で5億6,300万という事業費を考えております。 12 ◯片平委員 4)の75ページ、橋梁整備事業費の耐震化の調査設計委託、今回19橋ということでありましたけれども、耐震化はどういう橋から耐震化を進めていっているのかということと、どこの橋を今回調査設計委託をするのかということと、あと、静岡市内に耐震化できてない橋はどのぐらいあるのかという点について、お尋ねをします。 13 ◯澤田道路保全課長 今回のトータル20橋になります。今回の耐震化の委託に関しましては、国の3カ年プログラムに基づきまして緊急輸送路、1次から3次までございます。プラス市長が指定した緊急輸送路3路線がございますが、その中で国の補助対象にならない橋梁、トータルで39橋あったわけですが、そのうち11橋が国庫補助となります。したがいまして、残る28橋のうち20橋の補正をお願いするものでございます。  次に、どこの橋かというご質問でございます。まず最初に一般国道150号、羽衣橋、これは巴川でございます。次に同じく150号用宗高架橋、次に3橋目といたしまして362号の新間大橋、新間谷川です。次に井川湖御幸線になります玉川橋、これは安倍中河内川でございます。同じく井川御幸線、西山橋、これも中河内川でございます。次に梅ケ島温泉昭和線に入りまして湯之森橋、これは三郷川といいますか、同じく梅ケ島温泉昭和線で奥之沢橋、これは奥之沢ということでございます。同じく瀬戸橋、これは安倍川でございます。次に大河内橋、同じく安倍川にかかっている橋でございます。平野橋、同じく安倍川でございます。梅ケ島昭和線八重沢橋、これは八重沢川でございます。次に、南アルプス公園線で3路線、藁科川にかかる立石橋、同じく和田橋、同じく茨澤橋、次に梅ケ島温泉昭和線にまた戻りますけれども、鳴沢橋、三峰落合線で我龍橋、これは西河内川、同じく大倉橋、上助橋も西河内川、与佐橋、これも西河内川でございます。あと、市長が指定しました緊急輸送路ということで3路線ございますが、中野小鹿線に小鹿橋、大谷川放水路でございます。静岡清水線、富士見橋、これは長尾川でございます。最後に静岡草薙清水線春日橋、大沢川にかかる橋でございます。1カ所、湯之森橋を削ってください。以上20橋でございます。  あと、どのぐらい補強、耐震化していない橋があるかという御質問でございます。緊急輸送路にかかわる橋につきましては、すべて59橋ございます。59橋のうち20橋ですので、これに関しましては3カ年で終わるという計算になります。  あと、現在、市道におきましては1,873橋、国、県道におきましては511橋、トータル2,384橋がございます。うち、先ほど言いました緊急輸送路にまつわる国、県道を含めて59橋、39橋をやって終了すると。それ以外で必要とされる15メーター以上の旧静岡264橋、清水52橋の316橋ございますが、平成7年度の5橋施工を含めまして残181橋ございます。ちなみに、国、県道でございますが、必要とされる橋の中での未対策橋が181橋という形になっております。  今回の緊急プログラムでございますが、近年、東海地震、東南海地震等の大規模地震の逼迫性が指摘されている状況の中、避難時に必要な緊急輸送路を平成17年から19年の3カ年で耐震補強を重点的に整備するようになりました。そのことから、先ほど説明いたしましたが、緊急避難路に伴う橋が39橋ございますが、そのうち11橋が補助対象で行い、残る28橋を市単独費でやると。そのうち20橋を今回補正で委託費をお願いするものでございます。 14 ◯片平委員 大体数字は、余り数が多いんでびっくりしたんですけれども、どういったところからやっていくかといえば緊急輸送路は大事なことなんでしょう。緊急避難路になっている橋も大事だと思いますけれども、特に、その橋が壊れちゃったら遮断されちゃう、陸の孤島になっちゃうという箇所が結構あるんですよね、小さい部落なんかは。そういったところは、要するに事業計画の中に入っているのか。これは緊急輸送路に関してだけですよね。市独自の橋梁の耐震工事の計画の中に、こういった部分というのは、特に橋に頼っている集落の耐震化の計画というのはどうなっているんでしょうか。 15 ◯澤田道路保全課長 ただいまの御質問でありますが、図面を持ってきまして、今の緊急避難路の位置をちょっと示させていただきたいと思います。今、陸の孤島とかそういったことを防ぐために、一応ネットワークを組むような形で整備していくという形になっております。したがいまして、今委員がおっしゃられました橋が落っこちて陸の孤島等にならないように、国が行う緊急輸送路並びに市が行う緊急輸送路をもってネットワークを組んで、いざという場合に備えたプログラムを立てております。                〔発言する者あり〕 16 ◯青木委員長 片平委員、とりあえず図面で説明してくれるというから、先に説明を受けて、それから足りないところを質問するようにしてください。 17 ◯澤田道路保全課長 これが、今回3カ年でやろうとしている緊急輸送路に伴う、赤いのが市単独で今回補正でお願いしているところです。白丸、青丸、ちょっとわかりづらいと思いますが、これが国のプログラム、要するに東西ラインでございます。南北ラインが市のプログラムでございます。そういったことで東西にかかる橋プラス南北へ行く道、要するに孤立化を防ぐという意味でネットワークを組もうというものでございます。赤がとりあえず20橋、全部で28橋ございますが、白が11橋でございます。39橋という形で17年から19年の3カ年でやっていくというように考えております。 18 ◯片平委員 小さい大きいって、集落の大小があるのかもわからないけれども、主要幹線道路にかかっている、その川を渡らなきゃいけないというところは、ある程度それで大体いけるんでしょうけれども、小さいところの橋といいますか、そうでないところの橋の計画はどうなっているんだということを聞きたいんです。 19 ◯澤田道路保全課長 先ほども説明いたしましたが、これは国県道が主になっているものですからさておきまして、市内の橋梁は旧静岡地区が1,233橋、清水地区におきましては650橋となっております。先ほど申したとおり、平成7年度以降、橋長15メーター以上の橋梁316橋におきまして、本年度を含み静岡地区96橋、清水地区39橋の135橋の落橋防止工事を実施しております。したがいまして、先ほどちょっとここで計算しましたが、残181橋ございますが、これは今後順次考えていきたいというふうに考えております。 20 ◯片平委員 次に、4)79ページのバス路線維持費補助金がありますが、山間地バス路線維持事業、これ3路線はまずどことどこなのか。両河内のバス路線がありますけれども、この辺のバスのパサールカード使用のバスにかえるということなんですけれども、9月からそういったことに入るという形を聞いていますけれども、現状は今どうなっているのか。この補助金は、そういったことの補助金も含まれているのか、この辺についてお伺いします。 21 ◯富野交通政策課長 3路線の山間地バス補助路線は、安倍線、それと朝比奈線、これは岡部町のちょっと入った方でございます。それと井川線でございます。今、委員の御質問の両河内線については、自主運行バスということで、私ども当初予算の方で計上させていただいております。パサールカードにつきましては、9月から使えるようになってございます。 22 ◯片平委員 9月からパサールカードは全車両使えるようになったんですね。 23 ◯富野交通政策課長 両河内線に入っております全車両についてパサールカード使用可能となっております。 24 ◯片平委員 この前の台風14号で高瀬と清地の間が道路崩れました。実際、大型バスだと通れないような状況になっていて、現在バスの運行はそこのところは両河内線どうなっているんでしょう。 25 ◯富野交通政策課長 両河内線につきましては、但沼車庫から4トン車の、静岡市内に走っております「こしず」という小さいバスがあります。あれを1台持っていきまして、4トン車以下でも通れるということでピストン輸送をやっております。上は従来のバスが入っておりまして、それを使っておるということでございます。 26 ◯片平委員 それでは、バスを使っての通勤通学には支障がないということになっているというふうに思いますけれども、ただ、この件で1件ちょっと聞きたいんですが、道路が崩れちゃいました。台風14号が来る前に釣り人から地元の自治会に、護岸が崩れてるよということで通報を受けて、清水土木事務所に行ったところが、うちの管轄じゃないと言われて、その自治会長さんはどこへ行っていいかわからなくて帰っちゃったと。台風が来て崩れちゃったよと、大ごとになっちゃったわけです。そういった話を聞きました。護岸の場合は、河川課にちょっと聞いておきたいんですけれども、通常見る場合は、やっぱり護岸だから土木事務所へ行くのは当たり前だと思うんですけれども、それが崩れちゃったことによって上に道路が走ってたと。これは道路維持課の対応になっちゃったということなんですけれども、この担当というのはどこになるんですか、実際の問題は。どこへ行ったらいいんですか。河川課なのか道路維持課なのか。道路が通ってない場合は河川課の対応で、上に道路が通っている場合は道路維持課になるの。 27 ◯澤田道路保全課長 道路災害でございます。要するに、管轄は道路保全課でございます。 28 ◯片平委員 道路災害だということだそうですけども、河原の護岸が石ころが欠けてたといった場合は、通常だったら河川課へ行くよね。上に道路が通ってるから道路災害、道路崩れちゃったからそういうことになるんだろうけれども、その辺の対応をきちっとしてもらいたいと思うんですよ。そうして通報してくれて、自治会長がよくわかっている人だったら、どこへ行ったらいいとかいうことを聞くでしょうけれども、うちのところじゃないよと言われてそのまま帰っちゃった自治会長自治会長なんだけど。その辺の対応をしっかりしておけば、ああいう大きな災害につながらなかったというふうに思うんで、1週間前ですから。これは、その辺の見解をはっきりしておいてくれないと困るんです。護岸というのは、道路が通っている場合は道路なの。道路になってないときは河川なの。しっかり教えておいてやらないと困るもんだから、その辺だけ教えてください。 29 ◯星野河川課長 今の御質問に対して一般的なお話ということでお答えさせていただきますけど、道路の方の兼用工作物というんですけれども、それがある場合は道路になります。それから、川独自の護岸のみあるような場合は河川サイドということになります。ただ、今回の場合は2級河川の興津川ということですから、もし川でしたら県の土木事務所の方の管轄になると。ただ、今回の場所については道路が上にあって、その工作物ということで道路災害ということでございます。 30 ◯片平委員 一般の人はちょっとわかりにくいもんだから、その辺を明確にしておいてくれるとありがたいと思います。それと同時に、行ったら「うちのところじゃないよ」というだけじゃなくて、うちのところじゃないから、どこへ行ってくださいということをちゃんと教えてあげてください。 31 ◯青木委員長 次へ移りますか、片平委員、議案に対する審議ですので、ずっと関連、関連て、確かにみんな関連になっていっちゃうんですけど、もしそうして進めていくんでしたら、後で要望ということでぜひ進めてほしいんですけれども、ほかに議案たくさんあるもんですから、ぜひお願いします。 32 ◯片平委員 はい。7)の276号、13ページと15ページ。日の出押切線、特に15ページの方なんですけれども、大坪歩道橋軌道防護工事業務委託、工事延長13.1メートルとありますが、軌道の防護工事ですよね。あそこはJRと静鉄と一緒に走っているとこなんだけども、線路が4本ありますね。4本で13.1メートルなのかな。これは静鉄の部分だけですか。そうなると、あとの部分JR側というのはまた追加工事になってくるわけですか。ほかの工事か。 33 ◯間宮街路課長 先ほども議案説明の中で一部説明させていただいたところなんですけど、今の件の13.1というのは、全体が67.1ありまして、そのうちの静鉄分が13.1メーターです。静鉄部分の軌道防護、支障物件移転が議案の277号議案であります。JRの方は276号議案の中で入ってますので、後からふえるとかいう話はありません。 34 ◯片平委員 じゃ、これは67.1メートルに276の中に跨道橋軌道防護工事も含まれているということで理解をいたしました。 35 ◯佐野委員 ちょっと数が多いものですから、お許しいただきたいと思います。大分もう質疑も出ましたので、そこのところだけは割愛しますけれども、最初にお伺いをしたいのは、議案1)の1、33ページになります。債務負担行為の補正についてお伺いをしたいんですけれども、先ほどのご説明を伺っておりますと、道路保全課が1つ、道路計画課が2つ、それから河川課が1つ、合わせて17億3,500万というわけですけれども、その中で最も大きいのが道路計画課の主要地方道山脇大谷線の橋梁上部工の建設費12億ということですが。今まであんまりなかったもんですから、こういうことになった理由、考え方に変化があったのかどうなのかということをお伺いしたいと思うんです。ちなみに、15年の9月補正はゼロです。16年の9月補正は5億7,700万円、すべて市単の事業なわけです。そういう中で今回こういうものが出てきたというのは何かわけがあるのか、お伺いをしたいと思います。あるいは方針を変えたのかどうなのか、伺っておきたい。 36 ◯村松道路計画課長 まず、33ページの債務負担の関係です。主要地方道山脇大谷線の橋梁上部工ということで、今回12億2,500万上げさせていただいています。これにつきましては、御指摘の件ですけれども、今までなかったということでございます。これは全体的な内容から申しますと、ことし4月から政令市ということで国道事業、県道事業が県より市の方に移管されたという中で実施している大規模な事業ということで、まず1点状況がございます。この山脇大谷線につきましては、第2東名の静岡インターチェンジと国道1号バイパスの上土インター、当面結ぶような形の大きな事業の箇所でございます。そういった中で、事業内容につきましてもトンネルとか橋の大規模な事業が多いという中で、今回そのうちの2本の橋につきまして債務ということで上げさせていただいております。事業内容につきましては、年度をまたいで事業を実施する必要があるということの規模の大きな事業ということでございます。  方針を変えたかという御指摘でございますけれども、そういった意味では政令市になって大規模な事業に取り組む必要が出てきたということで、今回の事業につきましても、山脇大谷線につきましては第2東名の暫定供用にあわせて事業を進めるということが必要になっておりますので、そういった意味から補正で債務負担につきまして上げさせていただきました。 37 ◯佐野委員 理由の一部はわかりました。それじゃお伺いをしたいんですけれども、この主要地方道山脇大谷線、今回は12億ということなんですけれども、むろん当初のときにもこれは道路改良事業として、公共事業として出ているわけですけれども、当初のときに当委員会ではなかったものですから教えていただきたいんですけれども、当初のときの箇所と事業額、それから国の補助額、それから今回補正の箇所、これらをわかりやすく図面で説明してください。それが当初のときにはどこまで進んでいて、いつが完成年度で、今回なぜ債務負担行為の補正として上げなければならなかったのかということが理解できないもんですから、わかりやすく説明してください。 38 ◯村松道路計画課長 今御指摘がありましたように事業がかなり大きな延長ですので、もしよろしければ図面を少し広げた方がいいと思いますので。 39 ◯青木委員長 そこに図面用意してありますか、じゃ、図面でちょっと説明を加えてください。 40 ◯村松道路計画課長 まず、全体の概要を御説明させていただきます。この紫色の付近が予定されています第2東名の静岡インターでございます。事業箇所としましては、現在道路公団と市ということで、昨年までは県でございましたけれども、役割分担ということで、この場所から賤機を抜けまして流通センターへちょうど曲がっていくところで、これが流通センターの前の通りです。このまま行くと長沼へ行きますけれども、ここの間の約3.6キロが事業区間ということでございます。  先ほどの御質問のまず当初事業費につきましては、34億200万というのが全体の山脇大谷線の事業予算でございます。そのうち通常の補助が10億2,000万、それから地方道路交付金が15億6,200万、それから地方特定道路につきまして8億2,000万ということで、全体で34億200万の事業を今年度実施しております。これは、当初予算で予定していた内容を6月で補正はしましたけれども、基本的に事業金額としてはこの金額で現在動いております。国費でございますけれども、通常補助につきましては5億6,100万円、地方道路交付金につきましては8億5,910万円です。全体の今年度の事業予定につきましては、今年度本格的に工事着手ということで、今までは用地買収ということで進んでまいりました。今年度につきましては、ちょっと小さいんですけれども、高架橋という橋の下の橋脚の施工をするということで考えておりまして、現在発注しております。発注につきましては、下側で29基、麻機側で24基、合わせて53基が今年度の事業として実施しております。  今回債務でお願いしております橋につきましては、ここの麻機5号橋と6号橋でございます。今年度予算につきましては、現在発注をほぼ進めておりまして、御存じのようにかなり多くの工事を発注しましたので、工事差金もかなり出ているという状況を踏まえまして、今年度この麻機5号橋、6号橋については、けた製作を今年度事業費を中心にやりまして、残りの橋の上部工の架設を18年、19年で施工することによって完成させたいということでございます。いずれも、先ほど申しましたように、この事業はかなり大きな事業でございますので、それぞれがこういった高架橋とかトンネルということで、年度が2年、3年、4年というような形で年数の変わるものが多いということで、その中で今年度債務として橋梁についての上部工の債務をお願いしているという状況です。 41 ◯佐野委員 理由の一部はよくわかりましたけれども、もう一回数字だけ追わせてください。そうしますと、全体事業費が幾らで、さっき34億とおっしゃったのは、今年度当初の橋げた53基の発注をする、その費用と見たらいいんですか。そして、今回12億足して47億ぐらい、こういうことですか。それとも全体事業費はまた数字違ってくるんですか。  それと、課長がぽろっと工事差金云々という話が出ましたけれども、非常にそこのところの考え方が、今まで工事差金が出ますと、先ほど片平委員さんからもありましたけれども、1年の間には災害があったり、あるいは当初計画してなかった道路の破損等があって、そういうところになるべく手厚くというのが静岡市の考え方だったんですけれども、大規模事業を優先するために工事差金をそっちに回すととられないような発言かなというふうにも思ったのですけれども、それはいいにいたしまして、実際には山脇大谷線の先ほど言った全体事業費、それから進捗率、それと当初の工事はいつまでかかるんですか。つまり来年当初どうなるのかなというのもありますので、19年の第2東名の暫定供用に間に合わせたい、だから大規模工事であって、金額も多くなるけれども債務負担行為でいきたいんだという説明だったものですから、そのあたりを伺いたいです。 42 ◯村松道路計画課長 まず、全体の事業費でございますけれども、これは県が事業に着手して以降全体ということで考えております。全体事業費が約390億円です。そのうち工事費が約209億4,000万、用地補償が160億、調査費が20億6,000万、約390億でございます。  進捗率ですけれども、工事費が16年度までゼロでございます。用地が94%、調査費が97%ということで、今年度から本格的に工事に着手するということでございます。今年度の橋脚等の事業につきましては、年度内に完成するということで現在鋭意工事の方を進めている状況でございます。 43 ◯佐野委員 209億の工事費のうち、先ほど説明の34億と今回の12億、これで47億くらいでしょ、あと何と何が残ってるんですか。どうしても今回事業を急いでやらなきゃならないということなんですけれども、そうすると、工事費の進捗率からいきますと、無論来年度の当初にも組むでしょうけれども、補正後の進捗率はどれぐらいになるんですか。それと、後に残されている事業、工事費というのはどういうものなんですか。 44 ◯村松道路計画課長 今年度の事業費が34億ということで、今年度末52%でございます。債務というのは来年度のお金ですので、今年度のお金としましては52%の事業の進捗率になります。事業費として16年度までが44%でございますので、17年度末で52%という状況です。  次に、補正後といいますか、今後の事業ということで大規模な事業、橋梁とかトンネルがございますというお話でございますが、これにつきましては、これも予定でございますけれども、今年度債務でお願いします麻機の5号橋、6号橋という橋以外に、下側で債務が必要な橋が3本ございます。それから麻機側でも3本ございます。下側にはもう1本単年度でという橋もございまして、合わせて7本の橋梁がございます。  トンネルでございますけれども、賤機山を抜けるトンネルが、これもまた大規模な事業ということで、それぞれが事業の実施に当たっては長期にわたるということでございますが、今年度なぜ債務で5号橋、6号橋かというお話だと思いますけれども、現在、下部工を発注しておりますが、53基発注しましたけれども、残りの下部工については、用地の関係とか、未解決の部分があるという箇所については、橋梁等もまだ着手できないという認識でおります。  また、大きな債務行為につきましてもトンネル等、それぞれの場所で実施するにはそういう条件を検討しました結果、麻機の5号橋、6号橋について今年度債務をお願いしまして、全体としまして第2東名の暫定供用が平成20年代前半と聞いておりますので、想定しまして、現在計画を進めるように今回債務をお願いしているところです。 45 ◯青木委員長 昼食の時間帯に入ってきているもんですから、今までに質疑を委員からしていただいて、前へ出て図面をもって説明しなければならないような道路の渋滞箇所とか、それから耐震化を進めていくような橋梁の改良事業とか、今の説明も山脇大谷線もそうですけれども、前へ出て説明しなきゃならないようなことは言葉で言ってなかなか受け入れがたいもんですから、どうか縮小図面で結構ですから委員の皆さんに全部提示してください。  それでは、暫時休憩いたします。午後の再開は1時とします。                 午前11時55分休憩 ────────────────────────────────────────                 午後1時00分再開 46 ◯青木委員長 それでは、1時になりましたので、午前中に引き続き質疑に入らせていただきます。佐野委員、どうぞ。 47 ◯佐野委員 午前中の債務負担行為について、主要地方道山脇大谷線について2点ほどお伺いをしたいのですけれども、先ほど全体の事業費と工事費のことについては伺いました。確かに計算をいたしますと進捗率が17年度末でほかの用地費だとか調査費がほぼ100%近く終わっているものですから、全体では52%近くになることはわかります。けれども、工事費そのものは209億4,000万の中でまだ手をつけたばかりなわけでして、あと22年に間に合わせたいというお話でしたけれども、工事内容、全体に390億を立てましたときに、工事費の内訳はそれぞれ幾らぐらいというのを立てていると思うんです。それの大体の年割額といいますか、進捗に合わせたこれからの工事ということを今回わざわざ12億の債務負担を立てたわけですので、お伺いをしたいというふうに思います。  それと、当初予算で国の補助額についての説明がありましたけれども、今回の12億では2年に分かれておりますけれども、国からの補助というのはどれぐらい見込んでいらっしゃるんですか。大分国の財政が厳しいので、来年、再来年が本当に満額来るのかどうなのかというところも極めて心配なところではありますけれども、この債務負担行為の補正をしたときにはどれくらいを国の補助として見込んでいるんですか。 48 ◯村松道路計画課長 全体の事業を予定している第2東名の暫定供用に合わせてということで、20年代前半ということで、現在22年までを想定しますと、工事費につきましては御指摘のとおり今年度からということで、工事費全体としましては18年度以降177億5,000万でございます。17年度以降につきましては209億4,000万ということでございますけれども、今年度の工事費が現時点で28億9,000万でございます。来年度以降につきましては、それぞれ30億以上の事業費の投入が必要かと考えています。具体的に申しますと、あくまで予定でございますが、18年度で31億9,000万、19年度で37億9,000万、20年度で36億9,000万、21年度も36億9,000万、22年度も36億9,000万の工事費を投入することによって完成を図るということが必要になってくると思います。また、そういった事業を進めることによって完成を図るということでございます。  申しおくれましたけれども、全体事業費390億、工事費の内容につきましては第2東名の暫定供用に合わせてということです。車線は全体としまして4車線という考え方でございますけれども、2車線の供用ということで、今言った工事費の投入を予定しております。  来年度の事業費につきましては、今年度と同程度の事業がつくものと予定しております。国にいたしましても、当路線は第2東名のアクセス道路ということで、地域高規格道路という位置づけになっておりますので、今年度と同程度の予算が確保できるということで考えておりますので、今回の債務につきましては来年度その実施可能な金額が入ってくるというふうに予定しております。 49 ◯佐野委員 私が伺いましたのは、今回債務負担行為補正をします12億2,500万、これでどれだけの補助を見込んでいるのかというのが一つ。もう一つは、全体事業の中で国が大変厳しい財政状況にあるわけですけれども、その209億4,000万円、確かに28億9,000万から22年の36億9,000万までを足すと209億4,000万になりますけれども、計画では、その中で一体どれくらいを見込んでいるのかということです。  それと、3つ目ですけれども、第2東名のアクセス道路だから国の補助は潤沢に来るであろうという考え方を示されましたけれども、何かそういうものの文書ってあるんですか。ほかのものがどんどんカットされてる中で、この高規格道路だけは絶対に来るよというものは国から、今三位一体改革が言われている折に、ここだけは大丈夫だと、組んでおいてもいいよと。なぜそんなことを心配するかといいますと、一たん始めてしまって、もし国からの補助金が2億なり、3億なり、4億なりカットされたときには、その分というのは市財政を圧迫することになりますでしょう。それと市債を組むなりという格好で対応せざるを得ないじゃないですか。そういうことがあるものですからお伺いをしておきたいんです。といいますのは、本会議でも言われましたけれども、もう来年、再来年は静岡市の財政は非常に厳しいというふうな数字が出されているわけですので、財政当局とどういう話し合いになったんですか。これだけはよろしいと、組んでも大丈夫だよと、こういうことを言われたから組んだということですか。どうもそのあたりがはっきりしないんですよ。 50 ◯村松道路計画課長 まず、債務の12億2,500万のうち、予定しております国費は交付金10分の5.5という比率でございますので、国費は6億7,375万円でございます。  それから、残ります18年度以降に工事費として予定しています177億5,000万のうち、国費は97億6,250万円でございます。  あと、潤沢な予算というような形ということの中で今後の保証はということでございますが、文書等でそういう保証をしたものがあるという認識はしておりません。ただ、地域高規格道路という意味合いで、非常に国の幹線道路に対して重要なネットワークという意味合いで、こういった事業は重要であるという認識のもとに私どもは国の方ともお話し合いしてますし、また、交通の流れというものを将来的にも円滑なものにするという意味合いの事業としては非常に重要だという認識でおりますので、文書はございませんが、そういう形で今後事業を進められるものというふうに考えております。 51 ◯佐野委員 私はそういうことを聞いておりませんで、県と国がこの計画を了承されたとき、つまりこの4月から静岡市が工事をやってますけれども、それまでの用地買収だとかそういうことについては調査も県段階でやってきましたでしょ。そして、ことしになってから初めて事業着手なわけですよ。つまり、今課長のおっしゃるのは、県がこの390億の事業を計画したときに、国はそういうことを担保してくれたということだけじゃないですか。静岡が14番目で、これから以降も政令市になるところは幾つか候補地がありますでしょう、そういうところで同じような計画があった場合に、数がふえてきたときに、果たして地域高規格道路だからといって国の財政状況、国の財政状況が年々厳しくなったのは静岡市が政令市に移行するような過程の中ですよ。つまり合併の次に出てきたのは三位一体改革だったからお聞きをするんですけれども、つまり、この4月以降は国からはこれから以降の方が長いんですから、22年まで今までの最初に事業を計画したときの国の補助というのは、そのまま担保しますよというふうなことが何かあったのですか。それとも、県の段階で事業を計画したときにいただいたまんま来るであろうということで計画をしてるということじゃないんですか。    こんなところで言うのはなんですけれども、政令市になったから大規模事業に取り組む必要が出てきたということはわかります。そういう面もたくさんあると思うんですよ。でも、市民が政令市を実感するのは道路だけじゃないわけですよ。暮らしの部分だとか、あるいは各種料金の問題ですよ。多分、これからの運協で問題になりますけれども、国保のときに同じようなことが言われたんですよ、非常に財政状況が厳しくなると。だから、政令指定都市並みの繰入金してないけれども、それは仕方がないということで最初に10億ですよ。ことしが1けたになるかもしれないんです。そうやって市民の暮らしのところではカットされているのに、この高規格道路というのはそんなに偉いんですか。そのあたりをお伺いしたいと思うんです、絶対大丈夫だというふうに。これからの事業の方が圧倒的に工事は多いのに、こういう組み方をしておいて、同じ財政当局が片方はだめ、こっちはいいというふうに言った、絶対大丈夫ですというのはどのあたりなんですか。当然、私は補助率というのは下がっていくんじゃないか、補助金も減っていくんじゃないかという気がするんですけれども、そうじゃない、ここは大丈夫だよということなんですか。 52 ◯村松道路計画課長 山脇大谷線の道路事業につきましては、ただいま御指摘がございましたけれども、私どもの認識では、道路整備という中で第2東名、それからこういったアクセスの道路の整備というのは非常に重要であるという認識を持っています。また、その認識については国も同様に重点的に進めてくれるというふうに考えております。こういった状況の中で事業を進めるということで考えていますけれども、市の中にもいろんな事業がございますけれども、特に道路につきましてはそういった社会資本整備という意味合いで考えておりまして、県から市へ、政令市ということで今回の事業を含めまして国道事業、県道事業、それぞれ移ったわけでございますけれども、そういった中でもただ移ったというだけでなくて、それに必要な道路特定財源等も移っているという状況がございます。  ただ、今御指摘の内容は、今後、第2東名が暫定供用するまでの事業費が担保できるかというようなお話でございます。これにつきましては、現在、先ほど申し上げましたけれども文書はございませんけれども、国とのお話の中では県からそのままという状況もございますが、市としてもこういったアクセス道路と重要な国道等の整備については、必要不可欠だという認識の中で調整をとっておりますので、そういう形で事業を進めていくということで、予定しました事業年度を目標に事業を投入していくということが必要ではないかというふうに考えております。 53 ◯佐野委員 もう2点だけ伺います。  財政当局とのお話し合いについて伺いたいんですけれども、先ほどの説明では、そうしますと工事を早くやっていきたいということで、これ以降も当初予算、そして期中での債務負担行為の補正というふうな格好がありそうなおっしゃり方だったんですけれども、私はこういう市単以外の工事で期の途中で、しかも今9月ですけれども、債務負担を組んでいく、前倒しというやり方ですけれども、これについては本当にいいのかなという思いがあるものですから伺いたいんですけれども、財政当局は今回の債務負担行為の補正についても、あるいはこれからの予算の組み方についても、こういうやり方でいいというふうにお話し合いができたということですか。 54 ◯村松道路計画課長 今回の債務の件につきましては、今後もそういったものが考えられるかというお話でございます。まず1点目は、先ほど申しましたように非常に大規模な橋梁とかトンネルが今後予定されています。ただ、基本的には事業としましては、できるだけ当初で事業の内容については単年度というのが重要だと思っています。しかし、規模が大きいという状況の中で、今回も事業の完成年度を目標に債務を上げさせていただいております。このようなことが今後あるかということは、財政当局との打ち合わせの中では、今回につきましては了解をいただいております。今後につきましてでございますが、今事業の計画としましてはできるだけ早期に計画を詰めていくということで、全体の事業の進捗を見ながら進めていくことが重要かと考えておりますので、今後も債務負担については必要であると。ただ、その債務を設定する時期につきましては、状況によりというふうな認識でおります。また、財政当局との話の中でも、全体の道路の整備についての考え方も私どもで十分検討した上で進めていくことが必要かと考えておりますので、大規模な事業が重なるという点では、非常に債務の設定時期というのは状況によって難しい部分もあるとは考えております。 55 ◯佐野委員 それでは、次のところを伺いたいんですけれども、これは2課にまたがることになるかもしれません。4)の73ページ、先ほど田中委員からも質問が出ました、交差点円滑化緊急改善事業について、何点か伺いたいというふうに思います。  まず1つは、この15カ所、そして交差点改良工事3カ所というものの選定、先ほど地図を見せていただきましたけれども、これは14年の交差点の交通量調査の結果に基づいて選定したものなんでしょうか。といいますのは、今年度当初予算に都市圏交通円滑化総合対策事業というのが、交通政策課分3,200万の予算で計上されておりまして、このときの説明は、都市計画道路、幹線道路の交差点の交通量を調査するんだと、205交差点を調査しますということで、内容的には方向別の自動車の交通量だとか、これは全箇所やるそうですけれども、重要なところは、歩行者だとか自転車の交通量だとか、あるいは渋滞の長さ、こういうことまで調査をするんだということで予算が計上されていたわけですけれども、この調査と、今回の新しく出ました緊急改善事業というのは連動してないんですか。  今まで静岡市が事業をやってきましたのはまどろっこしい点もあったかもしれませんけれども、こういう調査に基づいて、どこをどういうふうに改良工事をやったら交通が円滑化するのかというふうなことを継続的にやってきていると思います。交差点調査は3年ごとですから、14年だとことしが3年目で17年なわけですけれども、今出てきているということは、14年の調査結果に基づいてやってらっしゃるんでしょうか。  この2つを伺います。 56 ◯村松道路計画課長 まず、交通政策課で行っている調査結果というものが14年度ということで伺っております。また、先ほども申し上げましたように、今回、交差点の円滑化緊急改善事業というものをお願いしております、その交差点箇所の決定につきましては、先ほど御指摘がありました市で交通政策課が実施している主要交差点交通量調査の14年度の結果、それから、過去に国、県等で行われている第3次渋滞対策プログラムというのがございまして、その未対策交差点。それから、あわせまして昨年からことしにかけまして、職員によりまして市内の渋滞箇所を調査した結果をもとに今回箇所を上げさせていただいています。ということで、調査等につきましてはそういった交通政策さんでやっておられる調査の結果も活用させてもらっておりますし、今年度実施する予定の調査については、事業の内容につきましては活用させていただきたいというふうに考えております。この15カ所の選定につきましては、そのような状況で箇所を選定しております。 57 ◯佐野委員 交通政策課にも伺いたいんですけれども、14年の主要交差点交通量調査は、今回のこの15カ所の調査設計委託に反映されたということなんでしょうか。ことしの調査はまだ終わってないんでしょう、そこをお伺いしたいと思います。  それと、今道路計画課長がおっしゃった4点の理由、14年の結果、国の第3次渋滞対策プログラム、昨年調査、17年調査を活用したいとおっしゃったんですけれども、昨年調査というのはどこがやったんですか、何の調査されたんですか。  それと、17年調査を活用したいということですけれども、もう15カ所の調査設計委託が1カ所200万で3,000万、交差点改良工事は1カ所300万で900万ですよね、これが3,900万ですけれども、これはもう17年調査を活用するとかいっても場所決まっちゃってるわけでしょう。それ以外のところに生かすということですか。でも、先ほどのお話ですと、それじゃ全体事業費聞きたいんですけれども、さっき田中委員の御質問に対して、この15カ所の総事業費は、今回の3,900万と3億1,000万と2億400万で5億4,000万ともう事業費は決まっていて、それ以降、じゃ、また計画があるわけですか。あるいは205、それ以上になるかもしれませんけれども、全部やるということですか。例えば、全部205カ所を改良工事をしますと、設計と工事だけで10億円かかるわけですけれども、こういうことまで想定して、とりあえず17年から19年の3年間で15カ所やりたいと。今回の計画はこれで終わりということじゃないんですか。というふうに伺っておりますけれども、まだ、これから後も第2次、第3次、第4次と205にいくまでやるんですか。だって17年の調査なんて生かしようがないじゃないですか。 58 ◯富野交通政策課長 14年度の調査結果が事業に生かされたかという御質問ですが、これにつきましては、私ども交通政策課の交通量調査につきましては平成8年、11年、14年分についてはホームページで私どものところで見られるようになってございます。具体のデータをもとに改良、あるいは、その交差点の交通量をさらに詳しくという場合には、私どもの課に来ていただいて調査表を閲覧してもらって、それを参考に事業を進めてもらうということでございます。  もう1点の御質問ですけれども、17年度の交通量調査でございますが、現在まだ事業が完了はしてございません。まだ調査が終わっていないということでございます。 59 ◯村松道路計画課長 まず、1点目の内容でございます。平成16年度の調査というのは、職員による調査ということで申し上げました。17年には、それを補足するような形で職員によって調査をしております。というのが昨年、今年度調査の内容です。  それから、17年度の交通政策課での調査を活用するというのは、言葉が足りなくて申しわけございません。これは、この調査によって、またそういった交通の渋滞状況が把握できるということで、今年度の事業並びにこれから先、予定している事業の中で、15カ所の中でこういったデータを活用できるというふうに考えております。したがいまして、この15カ所以外に現在やる予定があるかということにつきましては、現在のところそういうものはございません。 60 ◯佐野委員 交通円滑化総合対策事業というのと、交差点円滑化緊急改善事業というのは連動してないということですか。つまり都市局と建設局、同じように交通円滑化ということに取り組んでいて、データだとかそういうふうなものをそれぞれ生かし合いながら、あるいは評価し合いながらやっていくという体制にはなっていないということなんでしょうか。片方では205の交差点の交通量調査やってて、片方で今課長がおっしゃった昨年の調査というのは、道路計画課の調査ですか、それとも都市計画課の調査ですか。つまり、交差点の緊急改善をするための調査を交通政策とは別にまたおやりになったということですか、今回の新規事業を組むために。そういうふうに理解したらいいんでしょうか。同じようなことを違う角度から。今度はだれがこれ評価するんですか。やった後、確かに、例えば15メーターあった交差点の渋滞の長さが5メートル減りました、車何台分か減りましたというふうなこと、右折左折レーンをつくったりしますとそういうふうな事業効果といったらいいんですか、たとえ15カ所であれやると思うんですけれども、これはどこがおやりになるんですか。何をもって効果があったとするんですか。  それと、私は専門家でないのでよくわからないんですけれども、例えば優先順位、今回選んだ15カ所ないしは3カ所の改良工事をやるところの優先順位の考え方なんですけれども、込んだところをやったんですか。それとも、例えば、ここが込んでいるけれども、ここのところに原因があるから、こっちをやって、ここが結果として込まないようにするとか、考え方さまざまあると思うんですけれども、国道の方は国がやってるからということなんですけれども、その辺の国なり、県がやっている市域外のところもありますでしょう、流入してくるという、あるいは政令市静岡の交差点改良、このあたりの連携はどうやってとられたんですか。実際には、都市局とそもそも建設局、交通政策と道路計画、そこは連動させなかったんですか。ホームページ云々じゃないですよ、同じ部局の中で行ってみれば済むことでしょう。どうなってるんですか、一体。 61 ◯村松道路計画課長 まず、都市局との連動についてでございますけれども、総合的な交通の調査というものをやっておられるという中で、私どもは道路計画、道路を管理する立場として交通政策課さんのデータを利用させていただいています。ということで、その辺の連携がないということではなくて、そういう活用をしながら事業を進めているのが現状でございます。  また、それでは実際にそういう交差点をどのように選定しているかということでございますが、これは事業の趣旨でも申し上げましたが、たくさんの混雑する交差点がございますけれども、その中でもできるだけお金をかけないで交差点の右折レーン等の改良、ライン、区画線の改良とか、この辺を公安委員会、警察の方との協議の中で円滑にできるような部分を優先的にということで、3カ所今回事業を進めるということで考えています。いずれも、全体の静岡市内の交通混雑の解消とか、大きな総合的な対策という点につきましては、私どももそういった中で一体的に取り組むわけでございますけれども、今回事業として上げさせていただきました交差点の円滑化の緊急対策というのは、まさに混雑、渋滞が非常に多い箇所で、事業が早くできる、事業費をかけないでできるという箇所を特に選んで実施するという状況でございます。事業の趣旨としてはそのような形で、道路管理者という立場で取り組んでおります。 62 ◯佐野委員 優先順位のお話を伺いたいのですけれども、つまり、この15カ所でかなり渋滞は緩和をするということなんですかね。15カ所以上やらないというわけでしょう。今の計画では一応3カ年間で15カ所を5億4,000万かけてやりますということですね。単純計算いたしますと、205カ所になるとすると73億8,000万かかりますけれども、そうはやる必要はないと。つまり15やればかなり渋滞は緩和するというふうに考えていらっしゃるということなんですか。どうもその辺がよくわからないんです。  それと、これやってから後の評価なんですけれども、これはやってから後というのは20年、また3年後に都市圏交通円滑化総合対策事業として多分交通政策課が交通量調査をやると思うんです。そこで評価をするということなんですか。ちょうど19年までの3年間で15カ所をやるわけですから、ことしやった工事前の調査結果でわかるじゃないですか。3年後の20年にこれを判断するということなんですか。それとも道路計画課が国の第3次渋滞対策プログラム、第4次があるのかもしれませんけれども、それに何か評価指標みたいなものがあるんでしょうか。  もう一つ、交通政策課に伺いたいんですけど、そうしますと、交通政策課が主要交差点交通量調査等をやった3,200万というのは、何か今道路計画がやっているように、国の第3次渋滞対策プログラムみたいな上位の計画というのはあるんですか、3年ごとにやっているこの交通量調査は。これが2つ目。  3つ目は、9月にこの新規事業が出てきたもんですからちょっとびっくりしてるんですけれども、工事の期間はどれぐらいかかるんですか。先ほど区画線の改良だとか、右折ライン、左折ラインをつくるということだったんですけれども、今この9月補正ということになりますと、年度末までの予算ですから、そうすると、工事は最も渋滞してほしくない年末とか年度末にかかりませんか 63 ◯富野交通政策課長 主要交差点交通量調査でございますが、これについては上位計画はございません。これは3年ごと実施しているのは旧静岡市分でございます。旧清水市分につきましては、毎年15カ所とか20カ所やっておりました。必要箇所が若干変わってきているということでございます。静岡市の方は、主要交差点については同じ場所を3年ごと調査をしております。また、これを調査するに当たっては関連部署、街路であり、道路管理者に、ことしはどのような交差点調査をしたらよいでしょうかというような文書を出しまして、依頼のあったところを組み込んでいくということをやっております。205カ所の本年度の調査は、旧静岡・清水すべてを網羅して、今後3年ごとこれをやっていきたいと。  3年ごとやっていって都市計画的にどのようなものをつかんでいくかということなんですけれども、たまたま先ほど申しました平成8年、11年、14年を比べますと、10年にバイパスができております。こういったことで静岡国道、例えば長沼交差点はいつも渋滞しております。それと静岡駅前の交差点、そういったところの全体としての流れ、12時間でどのくらい流れてるんだというような大局的な流れを主要道路でつかんで、今後の計画の参考にしていくということで実施をしております。
    64 ◯村松道路計画課長 今年度の3カ所の工事でございますけれども、工事の内容について今考えておりますのは、1カ所約1カ月ぐらいじゃないかと。ラインとか区画線等の引き直しとか整備ということで、一部歩道の部分も改良することがあるかもしれないですけれども、そういう箇所を特に選んで今年度実施するということで考えてございます。これも9月補正ということでございますけれども、国道、県道、市道が一体的な管理ができるようになったということが、私どもの道路を管理する立場では非常に大きなことでございまして、今回そういったものを積極的に取り組んでいきたいということで補正に上げさせていただいています。  また、交通政策課で調査している205カ所でございますが、今回そういったたくさんの箇所の中でも今回道路の方としまして実施する箇所、それから、最初に御説明申し上げましたように原因となる渋滞をどう解消するのかということで、バイパス整備とか、そのほかいろんな事業も取り組まれてございます。そういったものについては、今回それも含めた状態でのカウントで今回の15カ所を選んでいるわけではございませんで、直轄事業につきましても、国の方にまたそういった渋滞解消の対応ということでお願いするような形のところもございます。ということで、私どもとしましては、今回の事業につきましては特にそういった意味で、短期間で効果が出るような箇所ということで考えておりまして、そのような進め方によって渋滞等についての解消が図れることが事業としての目標でもございます。  また、後先になりましたけれども、そういった県とか国の指標ではございませんが、県で過去に実施している事業を1カ所、説明の内容とはならないかもしれないんですけれども、御紹介させてもらいますと、県道の中島南矢部線ということで東名の静岡インターの入り口でございます。ここが非常に渋滞するということで、部分的な改良ということで、過去に北へ向かう車の場合でございますが、直進が2車線しかないところを直進3車線ということで、歩道と中央分離帯を一部狭めて事業を実施したところ、最大の渋滞長が800メーターが250メーターぐらい、それから、そこを通過する待ち時間の最大が13分あったのが3分で通過できるというような効果が出たところもございます。これは一つの例でございますので、今回予定している箇所すべてがそういう形でできるかどうかというのは、今後私どもも頑張っていくつもりでございますけれども、そういった部分的な箇所であっても交通の流れに非常に効果が出ることも期待されるということで考えております。 65 ◯青木委員長 課長、年末の混雑時に工事やるんですかと端的に聞いているんですよ。そこだけしっかり答えてくれりゃ、佐野委員もわかりやすいんでしょ。そこだけ答えてやっていただけませんか、やる、やらないでもいいです。 66 ◯村松道路計画課長 工事については、年度末にかからないように鋭意努力する予定でございます。 67 ◯佐野委員 当然、年末、年度末にやってたら問題なので、今工期が1カ月とおっしゃるから、いつごろおやりになるんですかって聞いてるんですよ。ですから、そういうふうに答えてくださればよろしいと思います。  それで、お伺いをしたいのは、先ほどちょっと課長からお話がありました直轄分がありますでしょう、この分というのは、静岡市域分については負担金というのは示されているんですか。  もう一つは、先ほどからずっと出ております国の第3次渋滞対策プログラム、どういうものかわかりませんので、資料がありましたら提供していただけますか。  それともう一つ、交通政策課、これは205カ所同じ場所でということで、14年の調査結果が205カ所分ですね、どういうものなのか拝見したいので、資料としてお出しいただくことはできますでしょうか。  もう一つ、道路計画に伺いたいんですけれども、先ほどるるインター入り口の事業効果という説明がございました。渋滞長が800メーターが250メーターになっただとか、13分の待ち時間が3分で経過をしたということがありましたけれども、そうしますと、先ほど私がお伺いしたのは、20年の交通政策課がやります交通量調査じゃなくて、事業が終わった後に効果を調べるための事前の評価と事後の評価を両方、工事主体であります道路計画課がやって、お示しをするというふうに理解したらよろしいんでしょうか。そんな細かいことまでやりようがないじゃないですか、交通政策課の方は。そうすると、事業をやるところが、例えば水落交差点は今渋滞長が何メーターで、事業をやったらこうだったよという調査も道路計画課がおやりになるんですか。 68 ◯村松道路計画課長 施工時期は2月ごろと考えています。  それから、直轄の負担金はございません。  それから、3次プログラムの資料については、14年度までの資料がございますので、それでできると思います。  それから、評価につきましては、工事施工後の効果ということで調査をする必要があると考えてます。 69 ◯富野交通政策課長 交通量調査の資料提出ということでございますが、交通量調査は膨大な資料でございます。大体1年分でこのくらいの冊子になります。これはどういうものかと言いますと、1つの交差点で右折、直進、左折、これらを1時間ごと調査します。基本は12時間、毎時間ごとの方向別が出てくる、それが十字路ですと4つから来る。なお、この交差点、重要なところについては渋滞長、あるいは歩行者、あるいは自転車、それを24時間やるということで、非常に膨大なものになります。いろんなところから私どもに依頼があります。そういった場合には、私どもの課に来ていただいて、必要な部分を閲覧していただくという方法をとっております。資料については、また今後検討という形にさせていただきたいです。 70 ◯青木委員長 佐野委員、今の答えでよろしいですか。資料提出はよろしいですね。 71 ◯佐野委員 はい。  次に、道路保全課にお伺いをしたいんですけれども、75ページの、先ほど片平委員が御質問になりました緊急輸送道路の橋の補強についてなんですけれども、どうも澤田課長さんの橋の数がよくわからなかったものですから、もう一回伺うんですけれども、国のプログラムによるものが11橋でしょう、静岡市のプログラムによるものが28橋、合わせて39じゃないですか。国の11橋は国庫補助とおっしゃいましたかね。39のうち11が国庫補助、28が市単でやると。そのうち20橋が今回補正で、つまり8残るということですか、そういうふうに理解したらいいのかな。なんかいっぱい国のプログラムというのが出てくるもんですからよくわからないんですけれども、15メーター超の橋梁の緊急輸送道路の橋梁耐震補強3カ年プログラムというものはどういうものなんでしょうか。  それと、市の橋梁耐震化プログラム、この28橋を定めたものですけれども、これはどういうものなんでしょうか。簡単に御説明できないことでしたら、何か資料で読ませていただければわかるものなんでしょうか。出せるものだったら出していただきたいと思うんです。その上で事業の進め方なんですけれども、まず3カ年プログラムからなんですか。そして順次、優先順位的にはどういうふうにしていくのか。先ほどの御説明ですと、市内にある1,800余の橋は一方では随時やっていくんですよと。孤立するような村落が残らないようするんだというふうにも受け取れましたし、全体の東海大地震に備える安全・安心耐震対策事業ですか、これについては優先順位別にやっていくというふうにも受け取れるんですけれども、全体計画がどうなっているのか教えてください。これが2つ目。  3つ目は、全体の事業費というのがどのぐらいかかるものなんですか。とりあえず国のプログラム11橋、市のプログラム28橋、これはそれぞれお幾らぐらいかかるのか伺いたいと思うんです。 72 ◯澤田道路保全課長 まず最初に、市のプログラム、国のプログラム、トータルで39橋あると先ほどお答えいたしました。うち11橋につきましては、国の緊急輸送路1次から3次までの間で昭和55年以前につくられた橋梁が補助対象となります。それでネットワークされた緊急輸送路の中には55年以降につくられた橋もございます。その橋が市単独で整備していく橋28橋となります。  それと、20橋と8橋の差でございますが、市単で整備する28橋のうち20橋を今回補正でお願いしたわけでございますが、残る8橋の4橋につきましては17年度当初予算で対応、残る4橋につきましては18年度当初予算で対応していきたいと考えております。  2番目の全体計画ですが、国のプログラム補助の方は11橋ございますが、17年度に2橋、これは新幹線をまたぐ跨線橋で、栗原跨線橋、もう一方は国吉田の跨線橋、この2橋を17年度で施行いたします。18年度に8橋、内訳は150号における久堅橋、蛇塚でございます。同じく清水区宮加三の見晴橋、西島の甚兵衛橋、桃園町の丸子川橋、用宗の用宗高架橋、小坂川橋、山脇大谷線の平柳の川尻橋、旧150号におきます広野橋の8橋を18年度、19年度でございますが、安西橋1橋の計11橋でございます。  市単独事業の関係でございますが、17年度に4橋でございます。内訳といたしましては150号の潮騒橋、浜川大橋の下り線、362号の清沢橋、富沢橋の4橋でございます。18年度でございますが12橋を予定しております。150号の羽衣橋、用宗高架橋、362号の新間大橋、井川湖御幸線の玉川橋、西山橋、三峰落合線の臥龍橋、大倉橋、上助橋、与佐橋、中野小鹿線の小鹿橋、静岡清水線の富士見橋静岡草薙清水線の春日橋、19年が同じく12橋、梅ケ島温泉昭和線における湯之森橋、奥之沢橋、瀬戸橋、白沢橋、大河内橋、平野橋、原橋、八重沢橋、鳴沢橋の9橋、あと南アルプス公園線で3橋でございまして、立石橋、和田橋、茨澤橋の3橋、計12橋でございます。以上が全体計画でございます。  補助事業で対応する方が17年度が2橋、概算で6,000万、18年度が8橋、3億8,000万、19年度が1橋で概算金額が2億7,000万、トータル11橋、概算金額7億1,000万となっております。単独事業の28橋でございますが、17年度が1億1,000、18年度が概算2億5,000、19年度が4億、工事費が7億6,000万でございます。先ほどもありましたが、業務委託費を入れまして1億4,000万、トータル工事費、委託料合わせまして9億円でございます。 73 ◯佐野委員 国の3カ年のプログラム、市のプログラムを文章化したものなんですか、理念みたいなものが書いてあるものなんですか、あるいは、年次計画が書いてあるものなんですか、資料としてお出しできるものですか。 74 ◯澤田道路保全課長 国の3カ年プログラムにつきましては通知がございます。それに基づいて計画を国と協議して、17年6月に国との協議の中で国の補助対象となる11橋を定めたところでございます。残る28橋につきましては、1次、2次、3次緊急輸送路ございますが、その中で残る、国だけのものをやっても連続性がございませんので、残る橋を市単独事業でやったものでございます。資料に関しましては、以上のものだったら出せるものがございますので、用意したいと考えております。 75 ◯佐野委員 それでは次に、交通政策課にまた伺います。バス路線の維持対策事業費ですけれども、3点伺いますけれども、1つは8,957万1,000円のうち山間地のものが3路線で4,113万5,000円、市街地が11路線で4,843万6,000円ということなんですけれども、この8,957万1,000円の内訳、どの路線でどれだけへこんでいるからこの分が補助だよというのが、前にも出てきたことがありますので、ここ最近いただいてないと思いますので、できましたらそれをお出しいただけますか。最初の足し算をする基礎資料のところまでは結構ですので、この数字になりました11路線、例えば市街地だったら4,843万6,000円が11の路線のどこの路線で幾らというのがわかれば結構ですので、あと計算式を教えてください。  2つ目が、県の補助になっております930万3,000円になります山間地バス路線維持費の助成、この3,722万5,000円掛ける4分の1以内という3,722万5,000円の内訳を教えてください。 76 ◯富野交通政策課長 1点目の御質問の、山間地バス及び市街地バスの補助の内訳につきましては、後日提出させていただきますので、よろしくお願いします。  2点目の県費補助の内訳でございますが、県費補助は、山間地バスに対する県単の補助でございます。県の補助要綱によりますと、山間地静岡市は旧安倍6カ村、対象といたしましては安倍線と藁科線でございます。ただ、16年度は藁科線は系統が黒字でございますので、補助金はなしということでございます。安倍線につきまして、新静岡から梅ケ島温泉、六郎木梅ケ島温泉、新静岡有東木、新静岡下渡、新静岡横沢、六番横沢、新静岡から上落合、六番から上落合と、8本の系統で動いております。それぞれの欠損額を足したものが3,722万5,000円ということでございます。  また、この掛ける4分の1でございますが、県の山間地のバスの補助要綱によりまして、3分の1と4分の1の補助がございます。静鉄ジャストラインが全体的に黒字であるという場合は、その欠損路線の部分については4分の1、赤字企業ですと3分の1補助ということになってございます。 77 ◯佐野委員 今の4分の1はわかりましたけれども、市と県とバス事業者、この割合を教えてください。 78 ◯富野交通政策課長 県は、今申しましたように山間地のバス路線、安倍線に対して欠損額の4分の1で、この山間地バスにつきましては今年度安倍線井川朝比奈線とございますが、安倍線については3分の1事業者負担、残りの3分の2のうち県費補助をいただける930万3,000円を除いた部分が市でございます。3分の2合わせて補助ということでございます。朝比奈線につきましては3分の2、市の補助でございます。3分の1、事業者負担でございます。井川線につきましては、欠損部分全額静岡市補助ということになっております。山間地バス路線については以上でございます。 79 ◯佐野委員 もう1点伺いたいと思います。いつもこの9月に出てくるんですけれども、これは前年度の事業費が確定をしたということで、ここで金額が出てくるわけなんですけれども、幸いというか、昨年と一緒で、今度は路線の廃止というのはありませんでしたということなんですけれども、路線の廃止あるいは新設というのは、市には当然また来年度の9月には今年度分について事業費の確定があるわけですけれども、いつごろ示されるんですか。例えば、この路線については間引くよだとか、あるいは路線廃止をするよだとか、あるいは、私ばっかりが目立つのかもしれませんが、このごろ何か徳州会病院行きというバスをよく見るんですけれども、その新設だとか、どこへ行ってもあのバスを見るんです。そういうのは、つまりドル箱といいますか、利用者が多いというふうに見込んで新設をすると思うんですけれども、こういうものは市の交通政策課なり、市のどこの課に来るかわかりませんけれども、いつごろ知らされるんですか。 80 ◯富野交通政策課長 次年度4月からの実施の分については10月15日までということでございます。 81 ◯佐野委員 次は河川課にお伺いをいたします。浜川水門の管理基金積立金、これが今回基金としては3億1,560万、初回の積み立てをすることが提案されているわけですけれども、政令市移行のときに県からの移譲ということで、この金額に確定をされたといいますか、あそこの水門の維持管理が静岡市に来るということでこういうことにまとまって計上されていると思うんですけれども、その経緯というのを、移行から約半年ですので、どういうことでこうなったのかお伺いをしたいと思います。  それから、聞く話によりますと、30年分でもうこれっきりというふうに伺ったんですけれども、どうしてそういうことになったのかというふうに思うのと、水門てどのくらいもつんですかね。風雨といいますか、波といいますか、そういうものにさらされるところにあるわけですけれども、今後以降はすべてこの基金を使ってその管理をするということになるんでしょうか。年間に3億1,500万が目標としては積立金どれぐらい持っていたらいいのかということと、実際には毎年、その維持管理にはかかりそうなのでしょうか。これは、今までの県の実績というのもあると思いますので、わかる範囲でお答えをいただきたいと思います。 82 ◯星野河川課長 金額の経緯でございますけれども、これは県と河川部門との協議の中で決まってきたことでございまして、相手のあることですので、毎年あれをいただくとか、いろんなパターンがあったんですけれども、ただ毎年いただくと県としては移譲した意味がないとか、これが何年が一番いいのかというような話もありましたけど、この後の質問にも関係しますけれども、おおむね土木構造物50年ぐらいが耐用年数かなと。これは津波の水門でございますので、津波が来るとかなりダメージを受けて、その時点でかなりの金額が必要にはなりますけど、もし東海地震等がこのまま30年来なければ、そのくらいが耐用年数かなということで、何年が正解というのは難しいですけど、一応30年ということで県との協議の中で決まりました。  それから、2点目について先ほど答えてしまいましたけれども、30年分1回限りというか、ずっといただくということになると県も委譲した意味がないというようなこともございますので、30年分を1回3億1,550万ですか、いただくということで協議が調いました。  それから、3点目の毎年の維持管理費ということでございますけれども、これは水門でございますので、定期的に交換する部品、5年とか10年、塗装等ございますし、そういうときには若干高目の維持管理費が必要になりますけど、単に電話料、電気料、保守点検料ということでございますと、250万程度ということであります。その5年、10年とか、塗装のあるときには当然3,000万、4,000万の工事費が必要になる年もございます。 83 ◯佐野委員 今まで、ほぼ県が20年くらいこの水門の維持管理をされてきたんでしょうかね。この間に、もしわかっていれば、どれぐらいの維持費がかかったのか。新品のころから20年経過ぐらいですからそんなにはと思うんです。その20年間に津波ということもなかったでしょうから、どのくらいかかってたか、わかれば教えてください。  それともう一つは、先ほど基金の積立額の目標額を一つ伺ったのですけど。  それと、この維持管理、保守点検、こういうものについて金額の大きいものはともかくといたしまして、これは基金を毎年取り崩して、1条ではこの管理に要する経費はこれにするというふうになっているんですけれども、ということは、素直に読みますと取り崩して使っていくと。250万だから10年で2億5,000万ということで崩していくということですか。それとも担保は担保として持っていくということなんですか。どういう形にされるんですか。 84 ◯星野河川課長 1点目の御質問ですけど、現在手持ちに県の20年分ですかね、平成元年に完成いたしましたので、去年までですから16年ですか、資料をまた調べてお知らせしたいと思いますけど、県にちょっと聞いてお知らせしたいということであります。  それから、2点目ですけど、佐野委員は250万、10年で2億5,000万とおっしゃいましたけど2,500万ですけど、そういうものも取り崩して使っていくと。ほかの中規模な修繕等についても、例えば先ほど言いました3,000万、4,000万も取り崩して使っていくと。単純にいくと30年でゼロになってしまうというようなぐあいです。 85 ◯佐野委員 次は、北口広場の整備事業の継続費の関係をちょっとお伺いしたいんですが、5億ふえましたんですかね。1)の1の31ページですか。そして年割額も変わったわけですけれども、若干の説明を受けましたけれども、余りよくわからないもんですから、工法のどこがどういうふうに変わったんですか。これを架設の変更、あるいは吸い上げ工法を何とか対応をするとか、それから工事のやり方もちょっと変えるとかというふうに伺ってはいるんですけれども、どういうふうに大きく5億変わったのでしょうか。 86 ◯永田市街地整備課長 地下広場の工事が地中に壁をめぐらしまして、その中を掘削するというふうな工事でございます。当然あそこらは水が出てくることは予想されておりまして、当初は出てきた水をくみ上げて壁の区域外にもう一度戻すという工法でできるというふうに計画していたんですけれども、わき出てくる水の量がかなり多いということが実は判明いたしまして、出てきた水をくみ上げて地下へ戻すということではとても対応できないということで、地盤を改良するために薬液を地下に注入いたしまして不透水層をつくるというふうな工法に変えました。つまり、出てきた水を処理するんじゃなくて、水そのものを出ないような工法にしたといことで、その薬液注入にかかる費用が増額分だということでございます。 87 ◯佐野委員 2年前にオープンしましたエキパのときに、やはり途中で、あのときは矢板から連壁工法だったかしら、そして何かこれに近いようなことをやったような気がするんですけれども、同じすぐ横ですので、あのときもそうですよ、最初に事業費をやっておいて途中でまたふえて、これはいつもやる手かなと思っちゃったんですけれども、今回は同じような並べの道で、今の吸い上げ工法から地盤改良、薬液注入方式といったらいいんですか、これは最初からしなかったのはどういうわけですか。いや、水は予測はできなかったということかもしれませんけれども、どういうことなんでしょうか。同じようなのがずっと出てきてるものですから、ちょっと気になるところなんですけれども。 88 ◯永田市街地整備課長 エキパのときも、やはりかなり深く掘るということで地質をかなり調査をいたしまして、あのときには、やはり一番下へ薬液注入をするという計画だったんですね。ところが、実際の工事はある程度8メーターまでは掘削したんですけれども、実際はケーソン工法といいまして躯体をつくって、それをだんだん入れていくというふうな工法に変えました。そのときのエキパの地質の調査の結果からいきますと、今回地下広場の掘削が約9メートルです。9メートルの深さを掘るために、どの辺に不透水層があればいいかというのを調べるんですけれども、それが大体18メーターから20メーターくらいのところに適当な層があるんではないかと。これはエキパのときの資料をもとにして、そのような推測ができました。しかしながら、そこにつきましては当初、地下の通行を全部シャットアウトして工事をする予定だったんですね。しかしながら、地元の方でやはりあそこを通さないということは死活問題になるというふうなことで、何とか人を通しながら工事をやろうということになりました。地質につきまして再度調査いたしました。そうしたところが、エキパのときにあった層がこちらまできれいにはつながっていなかったというふうなことで、やはり人も通るということで安全もかなり重要視するというふうなことで、ここについては水が出てこないような対処をしたということでございます。 89 ◯佐野委員 それでは、指定管理者制度についてお伺いをしたいのですけれども、今回はうちの委員会には5本ですか出ておりますけれども、この制度を導入するところの条例が4本と、それから直接管理に戻すのが1本ですね。要するに管理委託制度から直営に戻す自転車の駐輪場、ここのところが1本だけこれなんですけれども、直営にした理由なり、直営にせざるを得なかった理由といったらいいんですか、そこのところをお伺いしたいと思います。 90 ◯富野交通政策課長 駐輪場につきましては、旧静岡市分は直営ということで実施しておりまして、旧清水市分の駐輪場については管理委託制度をとっておりました。今回すべて直営という形に変えさせていただいたわけなんですけれども、この理由というのが、駐輪場を指定管理者制度にしても、まさに駐輪場は通常1人入り口にいるだけということで、指定管理者にしたときの企画、あるいは、そのメリットというものが少ないんではないかと。事実行為のみの委託みたいになるということで、葵区あるいは駿河区の方で実施している直接管理、業者さんに委託するという方法で何ら支障はないということで判断をいたしました。 91 ◯佐野委員 こういう施設は、ほかにもこの所管ではないところに幾つかあるわけですけれども、メリット云々ではなくて、指定管理者制度のあり方というふうなことで、こういうふうにすれば指定管理に移行できるとかいう検討というのは、所管課の中ではされなかったんですか。例えば、同じように交通政策課になりますでしょうか。例えば、駅の北口の地下駐だとか、清水駅の西口だとか、草薙の駅前とかいうふうに道路法で管理者が管理をすることになっているという規定がある場合なので直営でいかざるを得ないとか、例えば、清水駅の東口のように公募にするというのを部分的にとっているところもありますでしょう。そういう点では、例えば駐輪場の中でも場所によっては指定管理者制度になるけれども、ここは何らかのそういう上位法が管理者を定めているのでできないとかというふうな分類だとかということも検討されなかったんでしょうか。 92 ◯富野交通政策課長 駐輪場につきましては、草薙が道路附属物、あるいは森下駐輪場も道路附属物でございます。駐輪場は料金が100円から150円ということで、1日の単価が安いということで、また業務の内容も非常に単純でございます。入り口でチケット、あるいは定期の人はそれを確認するということで、指定管理者制度を導入するということは民間のノウハウによって管理をしていく、あるいは企画等によって導入効果を得ていくというようなことで、その点につきまして、そういう効果は得られにくいんではないかということ。それと、今、私ども静岡駅周辺で管理しておる駐輪場につきましては、定期の人がたくさんおります。そういったときに人気の駐輪場というのがございまして、その割り振りを私ども職員がこちらの駐輪場、こちらの駐輪場という形でやっておるわけですけれども、そういった一体的にすべての駐輪場を一つにまとめて指定管理者というと若干メリットあるかもしれないんですけれども、今我々が考えておるそれぞれの駐輪場を直営委託という形にしていくと、メリットはないんではないかというふうに判断をしております。ほかの道路附属物、先ほどお話がありました駐車場等については道路附属物である、あるいは区画整理によって今後移動していく等ございまして、指定管理者制度が導入可能な駐車場については、指定管理者制度を公募で行っていくというふうに検討の結果なったわけでございます。 93 ◯佐野委員 今の課長の説明ですと、経費削減というのは、もともと静岡市の指定管理者制度は重きを置いてないんですよ。だって利用料金制とってるところは一つもないんですよ。だから、例えば収入が100万で、その維持管理するのに人件費含めて1,000万かかったって全然構わないんです。1,000万で指定管理料払うということですから。900万になるかわかりませんけれども。ということなので、総務の方からは所管課にそういう、例えば経費節減効果についてもちゃんと導入効果を検討するようにというふうに言われてたんでしょうか。そんなことは全く検討してない、例えば体育協会だとか等々いろんな施設、福祉施設もそうですけどさまざまあるんですけれども、この都市局と建設局の施設については、そういうことも検討する、あるいは独自に検討されたんですか。あんまりそんなこと検討する必要、18年度導入についてはなかったんじゃないですか。 94 ◯富野交通政策課長 駐輪場の管理につきましては、業者の競争入札で委託先を決めておりますので、競争原理により管理をいたしてますので、経費の節減にもつながっておると考えております。 95 ◯青木委員長 佐野委員、よろしいですか。暫時休憩します。再開は10分後としますので、45分から再開します。                 午後2時31分休憩 ────────────────────────────────────────                 午後2時45分再開 96 ◯青木委員長 それでは、時間となりましたので、質疑を再開します。  ほかに質問ありますか。 97 ◯西ヶ谷委員 交通政策に関して少しお聞きしたいと思います。  最初は25ページなんですが、私にとっては初めてですけれども、ヘリポートの関係で少し聞いておきたいというように思います。その1つは450万の計上がされているわけですが、保安対策のために行うという説明があったわけでありますが、この間、そういう保安上の問題として出てきていることがあるのかどうかということと同時に、今回の事業内容について少し説明してください。  それから、いま一つは、現在利用しているところがどのようなところになっているのかというようなことも説明をお願いします。 98 ◯富野交通政策課長 ヘリポートの保安対策はどうして今かということなんですけれども、ヘリポート、実は平成4年に開港しているわけなんですけれども、実はこの4月に東京航空局の飛行場の定期検査を受けました。このときに保安対策の強化を図るように、これは口頭の指示というか、お話がございまして、その中で、滑走路、エプロンに入るところに手が届いてしまうじゃないか、そういったところにフェンスの忍び返しといったものをやり直しなさい。あるいは門扉のところに鉄条網等がないので乗り越えてしまう、こういった忍び返しをつけなさい。あるいは、駐車場からエプロンに手がとどいてさっと登ってしまう、こういったところの改良をしてくださいというような指示がございました。これは、あくまでも口頭の指示でございます。今まで13年間よくて、なぜ4月に指示か、テロ対策等いろいろございましょうが、口頭の話でございました。そういった中で今回450万円の事業の内容でございますが、侵入防止さくの改良、忍び返し等を140メーター直します。それから擁壁10メーター、それから、その部分の舗装を20平米実施します。また、管理棟につきまして雨漏りがかなりひどくて、着陸の指示等をする無線あるいはコンピュータ等のところが濡れてしまうような状況がありますので、その辺の若干の施設の修理を行うということが事業内容でございます。  利用している会社ということでございますが、中日本航空、ファーストエアートランスポート、朝日航用、静岡エアコミューター、東邦航空、それから県の消防隊等も入っております。 99 ◯西ヶ谷委員 今のお話でいきますと、保安上の問題としては今までそういう問題はなかったというように理解しておいていいですね。国の、今国際的な動きといいますか、そういうもとで保安対策をするようにという指示で、今回450万円計上したというように理解しておいていいですね。  それとあわせまして、指定管理の関係が出ておりますので聞いておきたいのは、今管理委託を振興公社に行っているわけですが、その内容の問題なんですが、今年度の総額は4,700万円ほど出ておったと思うんですが、管理委託費はどれくらいになっているのかを含めまして、とりわけ管理委託費の中での大きな比率を占めるものが人件費となっているわけでありますけれども、どれくらいの率になっているのかということと、その陣容といいますか、また技術者も特別いるのかどうか、この辺について説明をお願いしておきたいと思います。 100 ◯富野交通政策課長 保安に関する考え方は、委員今おっしゃったとおりでございます。  次に、指定管理者に伴う振興公社に対する現在の委託内容は、ヘリポートの管理運営等で3,800万円の委託をしてございます。残り施設の修繕、あるいは水熱光費が370万ということで、委託費そのものは4,284万円ということでございます。  指定管理者につきましては、現在ヘリポートにつきましては公募でなく振興公社にお願いしようと思っております。これはどういった資格が要るかというお話でございますが、無線で現在の風向、風速、あるいは滑走路の何番に着陸するかというような指示を出しますので、そういった免許を持っている者ということでございます。 101 ◯西ヶ谷委員 条例を見ますと、使用料関係が出ているわけでありますが、特に今お話ありました委託費で3,800万円、それから多少の修繕関係経費で370万円というお話だったというふうに思うんですが、特に収支のバランスという問題が指定管理の中では非常に注目をされてくるだろうというふうに思いますけれども、現在使用料としてはどれくらい16年度入ってきているのか、その辺についてちょっと説明してみてくれますか。 102 ◯富野交通政策課長 先ほどちょっと陣容のことをお答えするのを忘れまして、申しわけございませんでした。今現在、ヘリポートには静岡市の振興公社の職員が5名、そして私ども交通政策課から1名派遣をしております。  収入等でございますが、人工地盤の使用料として、17年度2,769万円を見込んでおります。発着料が515万4,000円ほど見込んでおります。あと負担金収入が295万5,000円、約3,600万円の収入を考えております。先ほど申しましたところで単純収支で500万ないし600万の赤字というふうな形でございます。 103 ◯西ヶ谷委員 指定管理の方は後でお聞きします。  もう1点、交通政策課の関係でバス路線の維持の補助金につきましては、詳しく先ほど何人かがお聞きしたもんですから、私の方からは1点だけちょっと聞いておきたいと思うんですが、とりわけ、この経費を抑える、そのためには乗車する方々を多くする。そのための具体的な取り組みとなりますと、交通政策がどういうふうに進められているかということが非常に大きな関心事になると思うんですけれども、私たちも清水市当時この問題が大変大きな議論になりまして、静岡の場合は交通政策課があって系統的にこの問題に取り組んでいると。交通政策をやってるからと私も聞いてたんですが、今回こういう金額が出ているわけでありますけれども、これを解消していくために、経費を極力抑えていくために、交通政策として、バスの乗車を多くするためにどういう点を特に注意をされて取り組まれているのか、この辺について少し説明してみてくれますか。 104 ◯富野交通政策課長 バスの利用促進ということでございますが、山間地バス等につきましては、自主運行も含めて地域協議会というものをつくっております。それぞれの地域、両河内であるとか、大川であるとか、玉川であるとか、こういった山間地に行きまして、地域の皆様に集まっていただいて、バスを利用しよう、使ってください、またどのようにしたらより乗るんだというような話し合いを実施して、地域の皆様にもバスを利用してもらうよう働きかけをしております。  全体的なことを申しますと、静岡市はオムニバスタウン指定都市でございます。合併したことにより、旧清水市の方にも拡大をしてきております。より乗りやすいバスということで低床バス、あるいは今後ICカードによって簡単に乗りおりできるようなもの、あるいは見やすいもの、あるいはバス停の整備、こういったことをすることによりまして、より乗りやすいバス、あるいはその定時性が確保できるようなバスレーンを設置する等、そういうことによってバスにたくさんの方に乗ってもらうと。そうすることで収入がふえて、今後も維持できていくんじゃないかというふうに考えております。 105 ◯西ヶ谷委員 今説明がありましたけれども、ぜひ、特に利用者の声をしっかりやっぱり聞いて反映させていくということでやっていただきたいと思っているんですが、特に清水の山間部の方の変化といいますか、この間の議論としては診療所を和田島につくりまして、そのバスコースの変更も含めて議論がされていたわけでありますが、ここ4月からという点もありますけれども、何か変化がそういう点で起きてきているのか、その辺だけちょっと知らせてくれますか。 106 ◯富野交通政策課長 和田島経由の運行ということでございますが、両河内区内の幼稚園が統合されて、そこに行くバスということなんですけれども、これについてはへそ運行、本来ですと真っ直ぐ但沼の方へ出てしまうんですけれども、へそみたいにちょっと出て、そこの幼稚園の方に運行するというふうなことで園児の足の確保をしているとか、先ほどの御質問にもあったんですけれども、9月からはパサールカードが使えるようになるとか、皆さんの利便性向上に努めているところでございます。  昨年とことしの乗降調査の結果では大きな変化はないということでございます。 107 ◯西ヶ谷委員 先ほどはパサールカードのお話もありましたが、ぜひ、これ両河内の方の3路線の経費にしても、ここにはきょう出てませんけれども、非常に多額にかかっている話でありますので、本当にその辺は検討していただいて、特に乗客を伸ばしていくというような点でも努力をお願いしておきたいと思っております。  一般会計の83ページですが、高橋公園の買収問題で少し伺いたいんですが、市の単独事業費として計上されているわけでありますが、先ほどの説明でいきますと1,660平米を買うというようなお話でありますけれども、私もそこへ行ってみたんですけど、今は公園になっているわけですが、これをさらに用地をふやすのか、今あるやつを民地で例えば買収するのか、賃貸をしていて買収をするのか、その辺の少し説明をしてみてくれますか。 108 ◯藤田公園緑地課長 高橋公園につきましては、全体面積が現在供用開始をされているわけでございますけれども、4,391平米ございます。今回お願いするところが1,665平米でございますので、残り2,726平米については同じ借地でまだ残っております。地権者は6名でございます。今回、相続に伴いましてお1人の方から買い取り請求という形で来ているものですから、何とかお願いをしたいということで、こちらの6名につきましても契約が来年3月31日で切れます。ただ、この6名の方には、当課としては引き続き借地で契約の継続をお願いしたいという形で進めていきたいということで考えております。 109 ◯西ヶ谷委員 今まで借地をしていたところを相続という問題で買収をするというような答弁があったわけですが、今後まだ6人残っていて、来年の3月31日に期限があって、引き続いて賃貸でいくというようなお話だったようですけれども、高橋公園の現状はよくわかりますけれども、この買収という問題を通して、特別にさらに高橋公園の整備という問題で何か考えられて、こういうふうな買収問題もやられてきているのかということになるわけですが、今後の整備の方向について何か検討されていることはあるんですか。 110 ◯藤田公園緑地課長 この公園につきましては平成9年5月に既に供用開始をしておりまして、滑り台などの遊具のほか、あずまや、トイレ、運動広場もすべて一式整備をされている公園なものですから、今後の整備は今のところ考えてございません。 111 ◯西ヶ谷委員 今の課長の話でいきますと、今後の整備はないということを確認しておきます。  続きまして、道路保全の関係でお聞きしたいんですが、横砂茂畑線ほかの工事の予定が出されておりますけれども、その辺の場所の説明をまずしてみてくれますか。 112 ◯澤田道路保全課長 ただいまの災害防除事業の場所について御説明いたします。説明には、県茂畑横砂線ほかとなっておりますが、県道茂畑横砂線、清水区広瀬地内、茂畑横砂線をバイパスから北上しますとトンネルがございますが、それを抜けたバス停のところでございます。もう一方、ここの説明資料には載ってございませんが、主要地方道清水富士宮線、両河内の和田島でございます。和田島中学から南へ向かって山道へ入る寸前のところでございます。 113 ◯西ヶ谷委員 特に茂畑横砂線につきましては最近の大雨で何カ所か崩壊が起きているという状況になっているわけでありまして、山が大分荒れているという点もあるわけでありまして、そういう崩壊が起きてきているという状況です。特にあの線は、横砂バイパスへ出る山の中でありますけれども、特に小島、和田島の皆さん方が通過をしてバイパスに出る、信号が1つもないというようなことで、割と利用する場所になっているようであります。そういう点では県道になっていたわけでありますが、地元としては整備を強く要望されていたという点もあるわけでありますが、今度の場所の、とりわけ工法といいますか、どういうように行うのかというようなことと、経費的にはどれくらい計算されているのか、その辺について説明をしておいていただけますか。 114 ◯澤田道路保全課長 茂畑横砂線の関係でございますが、延長10メートルが崩壊してございます。したがいまして、延長10メートルの重力式擁壁工を下にやりまして、その上に落石防止ネットを10メートル張るというような工法でございまして、金額的には500万を考えております。今回計上しているのが3,500万ですので、3,000万が主要地方道清水富士宮線の和田島地区という形になります。 115 ◯西ヶ谷委員 ぜひ、そういう点では、そこに手をつけると同時に計画的に進めていっていただきたいというように思っております。  それから、いま一つは駅地下の広場の関係でちょっとお聞きしたいんですが、先ほど佐野さんの方から詳しく聞かれたものですから、私の方からは1、2点ちょっと確認させていただきたいんですが、今回で4回目の契約変更ということで、約170%、倍近くある意味でなってきているということなんですが、今までの静岡市の契約上、当初の金額がこのように大幅に変更されるというようなことはあったのか、なかったのか、その辺をちょっと聞いてみたいと思うんですが、私はちょっと考えられないもんですから、その辺はどうなんですか。 116 ◯永田市街地整備課長 4回の変更ございました。金額も大幅に上がっているんですけれども、こういうような状況があったかどうかということについては、私どもの担当課の方ではちょっと把握してございません。 117 ◯西ヶ谷委員 土木、建設、道路関係でそういうことはあったんですか。わかりませんか。 118 ◯青木委員長 西ヶ谷委員、ここの所管でないということになると議案外。議案の中であればいいんだけど。 119 ◯西ヶ谷委員 答えられないようでありますので、私、先ほどの説明を聞いていますと、水の問題についてもエキパの前例もあることだし、当初の調査や設計の段階でそのあたりはわかりそうだと思うんですね。これは設計部内ではなかったですよね。外にお願いしたんですね。どこでしたか。 120 ◯永田市街地整備課長 実施設計は日建設計シビルという会社がやっております。 121 ◯西ヶ谷委員 これほど大幅な設計の前提がもう崩れるんではないかというくらい、やっぱり思うんですよね。そういう点では責任をとってもらいたいというくらいの大幅な変更になっているもんですから、私たちとしては理解できない、そういう状況ですけれども、今まで静岡にあったのかなかったのかというようなことを指摘しておきます。
     それから、いま一つ契約の関係で静岡鉄道とJRの関係でちょっとお聞きしたいんですが、今までもいろいろ議論になっていることなんですが、一部ではJR商法とかということで、JRのところについてはJR以外の企業にはやらせないと、JRの配下ですべてやるというようなことで、清水駅なども36億でしたか、関連企業がやっておりまして、旧清水市内の建築土木関係からは強い批判が出ているわけですが、ほとんど名古屋の業者ということになるわけですけれども、これは随意契約にした理由について改めてお聞きしたいことと、何か静鉄並びにJRの方も市当局に対して言われているのかどうか、この辺についていろいろ交渉はあったことだと思うんですが、その辺について説明しておいていただきたいと思います。 122 ◯間宮街路課長 初めに、JRの関係についてお答えさせていただきます。本工事委託はJR東海道本線及び静岡鉄道の軌道直下部にボックストンネルを建設する工事であるため、JR東海鉄道施設構造物、静岡鉄道施設構造物及び日々の列車運行に対しての安全管理面等を十分熟知し、建設工事の工程管理を行わなければなりません。また、工事の施工に当たりましては他の鉄道事業者、例えばJR貨物、JR東日本、JR西日本等との調整能力及び円滑に工事を進める技術力が必要であります。このような理由によりまして、今回日の出町押切線部分の延長287メーターのうち、鉄道に近接する67.1メーターの区間の立体交差に係る構造物本体工事の設計、発注、施工管理を随意契約で委託するものであります。JR東海につきましてはゼネコンではありませんので、あくまで、現段階では入札方式ということで聞いております。地元の業者さんの関係なんですけど、その施工業者がどういう業者を、例えば下請とか、そういうのをするのは私どもの方ではちょっとまだわからないんですけど、いずれにしてもJR東海につきましてはゼネコンではないということです。  それと、JRや静鉄さんの方から、市の方は何か言われているのかとありますけど、この工事につきましては、先ほど御説明させてもらったように鉄道に近接する部分の工事でありますので、そういう能力、例えばJRにつきましては工事管理資格認定証を有している業者とか、そういうところに発注するような形で入札ということを考えられると思うんです。 123 ◯西ヶ谷委員 その辺が随意契約に至った理由というようなことで受けとめておいていいのか。特に、清水駅のときもそうだったですけれども、名古屋の業者がほとんど入って、下請にも一歩も地元の業者は入れないというような状況になったわけですね。それもほとんど説明が安全対策上というようなことになるわけでありますけれども、今回の場合は、列車に危険を及ぼさない工事のように見るわけですが、地元業者などを下請で使うというようなことなどについては、その契約上指導できないのかどうかというようなことについてはどうでしょうか。 124 ◯間宮街路課長 基本的にはJRの方に工事委託、もう一つが静岡鉄道の方に工事委託ということで、それぞれの会社から工事発注を考えているところなんですけれども、現段階では私たちの方からこういう市内の業者を使いなさいとか、そういうところまでは契約の中身はその辺はタッチしておりませんので、今のところ考えておりません。 125 ◯西ヶ谷委員 考えていませんというような話でありますが、ぜひその辺は今までのJR清水駅、それから太鼓橋等々経緯があるわけでありますので、その辺はしっかり検討していただいて、下請などに参入させていくというようなことなどで検討していっていただきたいと思います。  もう一つ教えていただきたいのは、この中で金額のところで、最後に工事完了後の精算というようなことで書かれているわけですけれども、この意味を説明しておいてくれますか。 126 ◯間宮街路課長 今回の跨道橋の新設工事につきましては、JR東海道本線及び静岡鉄道の交差部分を継続的に行うため、工事期間が長期となります。今回につきましては約7年となります。このため、設計書等の目的物の数量、単価、金額等をあらかじめ確定することが困難であるため、後日決定することとし、契約につきましては概算金額で契約しているところです。毎年度成果品をJR東海、静岡鉄道から出していただきまして、毎年度ごと精算していくような形になります。最終年度は当然精算しますけど、基本的には毎年度ごとに精算していくように考えております。 127 ◯西ヶ谷委員 そうしますと、この契約金額は今後変化をすると。期間的に長いためにという今お話がありましたけれども、そういうように理解しておいていいですか。 128 ◯間宮街路課長 契約金額なんですけれども、現時点の設計単価等で契約しておりますので、基本的にはこれで契約していくわけなんですけれども、今後、物価の上昇等とかいろいろほかの要件がかなり入ってくるようなことがありましたら、変更があるかもわかりません。ただ、これにつきましては、基本的には私ども契約金額は、これ以上ふえないというふうな認識で今のところおります。 129 ◯西ヶ谷委員 逆に下がることもあるというふうに、今の話だと理解できるわけですが、わかりました。  最後に、指定管理の関係で幾つか条例が出ているわけですが、今回の指定管理者の導入問題というのは、私たちとしては2つの点で非常に大きな問題があるというふうに見ているわけですが、1つは、公的施設について市の責任を大きく後退していくというようなことと同時に、管理の経費の節減という問題が大きな課題となると同時に、サービスそのものが後退する危険性があるんではないかというようなことで、一つ一つの議案について対応していかなくてはいけないというふうに思っているわけですが、先ほど交通政策課長が答えておりましたので、ちょっと伺ってみたいんですが、指定管理者の場合は公募にしていくという方向が打ち出されているようで、公募に対して何社か申し込まれた場合については入札を行うのか。ある意味で、いろんな事業計画書等を含めてポイント制で選定をするのかというような問題があるわけでありますけれども、ここに出されているヘリポートを初めとする当委員会に係るところについては、ほとんど振興公社が今行っているわけですね。先ほどのヘリポートについては振興公社に指名するというような話がありましたけれども、当委員会に関するところというのはそういう公社がやっておりますので、公募によるのでなくて指名するというようなことで理解していいわけですか。 130 ◯富野交通政策課長 私ども指定管理者制度をとる施設が駐車場とヘリポートでございますが、駐車場の方は公募で募集いたします。ヘリポートにつきましては一般の公募は行わないで、指定管理者として振興公社を指定していくということでございます。これは、振興公社は13年、今までヘリポートを管理してきたわけですけれども、ヘリポートというのは非常に地域の方々にとっては迷惑施設であると、すごい騒音がするということで、その辺に対して私ども静岡市と振興公社は一つになって今まで地元対応をしてまいりました。そういったことで、振興公社は地元に対しても我々にとっても非常に有効な管理者であるということで、ヘリポートに公募は行わないということでございます。決して指名するとかということではないわけでございます。 131 ◯西ヶ谷委員 他の振興公社が行っているところについては、どういうふうにそのあたりは考えているんですか。 132 ◯富野交通政策課長 駐車場、駐輪場等で振興公社が、あるいはシルバー人材センターが管理しているところがございますが、駐車場等については今後管理委託制度そのものが条例で規定できなくなっているということで、直接管理、要は業者委託という形で直営としていきます。 133 ◯西ヶ谷委員 あと公園とか、そういうところはどうなんですか。 134 ◯望月住宅課長 我々のところ、今回特定公共賃貸住宅の管理条例の改正と、指定管理者による改正と、それから市営住宅の追分団地が新しくできるものですから、条例の改正をさせていただくわけなんですが、まず特定公共賃貸住宅でございますが、これは条例、指定管理者ということでお願いをしてございます。それで、我々のところは管理条例の設置目的等から、事業実施の可能性があり、市民サービスの向上が期待できる施設であることから指定管理者としたいということです。  それから、次に、既に市営住宅等につきましては、今年度から静岡市振興公社が指定管理者として管理を実施しておりますので、静岡市振興公社が一体的に管理をこれからやることが最も効率的と考え、単独募集の予定でございます。同じように、市営住宅の追分団地につきましても一体的な管理ということで、振興公社に単独募集の予定ということで今のところ考えております。 135 ◯藤田公園緑地課長 移行に当たり原則は公募ということで考えておりましたけれども、清見潟の公園のスポーツ施設につきましては、単独指定の施設によりまして指定管理を実施していきたいと。また、清見潟公園スポーツ施設はスポーツ振興法によりまして、スポーツの振興計画で地域スポーツ振興施設の設置が義務づけられている体育館などの施設でございまして、地域のスポーツの振興の拠点として運営をしてきたということもございまして、今後も引き続きましてそうした方針を継続していく予定で、現在運営を依頼しております財団法人静岡体育協会の方に単独でお願いをしたいということで考えております。  また、現在直営で運営をしてます駿府公園の有料施設、それから日本平運動公園スポーツ施設については、原則どおり公募ということでいきたいと考えております。 136 ◯青木委員長 ほかに質問はないようですので、これより意見・要望、討論に入ります。  付託されました15議案を一括して伺いますが、必ずどの議案に対するものか議案番号を述べてから発言をお願いいたします。  それでは、意見・要望、討論はありませんか。 137 ◯西ヶ谷委員 166号 平成17年度静岡市一般会計補正予算、それから261号 静岡市特定公共賃貸住宅条例の一部改正について、反対をする立場から討論をしたいと思います。  補正予算の問題は特に2点、1点は合併関連予算、これは本会議の中でも述べさせていただきましたように、蒲原町の場合、今回の7月27日の町長及び町議会選挙の中でも示されておりますように、合併反対ということを掲げた町長、町議会議員が勝利をする。選挙は選挙でありますが、そこで示された三たびにわたる合併に対する町民の意向というようなことにつきましては、反対の意向を三たび示されたわけでありまして、全国的にも大変これは注目されていることであります。そういう点で、十二分に町民の理解を得て合併を進めるという点からいきますと、大きな問題がそこに存在しているというふうに見ておりまして、そういう点でこの予算に反対をしておきたいというように思います。  それから、今言ったように、先ほどの地下広場の問題でありますが、継続費の問題が出ておりますが、この点につきましては本当に170%でも四たび、いわゆる契約金額が変わるということは、私の範疇からいくと理解しがたい本当に問題でありますし、同時に設計そのものが問われるというようにも思いますし、そういう点で一般会計について反対をしておきたいというように思います。  それから、261号につきましては、今直営でやられていることでありまして、それを指定管理ができるように条例を改正するというようなことであります。特別公共賃貸住宅の目的からいきましても、これは直営でしっかり押さえて利便を図っていくというようなことが私たちは必要というように考えておりまして、安易という言葉を使いますが、安易に指定管理者制度に持っていくことはないというようなことで反対をしておきたいというふうに思います。 138 ◯石上委員 それでは、自民党市議会議員団を代表しまして、全議案に賛成の立場で要望・意見を申し上げさせていただきます。  特に、駅北口の整備につきましては、できるだけ迅速に工事を進めていただきたいということ。過日の本会議の質問でエキパ駐車場が非常に市民の皆さんから好評を得ているということもわかりましたし、静岡駅の玄関口としての駅前の整備でございますから、工事の安全はもちろん期する中で、できるだけ速やかに整備をお願いしたいというふうに思います。特に、旧静岡あるいは旧清水の皆さんを含め、合併、それから政令市が誕生する中で、静岡市のインフラ整備に非常に期待をする向きが我々のところにもたくさん寄せられます。県に、県道あるいは国道の部分で市に直結をして、直接お願いをできるということのうれしさというんでしょうか、期待感というんでしょうか、というものをひしひしと感じますので、ぜひこれについても前向きに取り組んでいただきたいと思います。  ただ、一つ苦言を申し上げたいのは、最近、市の職員の皆さんに対して政令市になってなかなか市の職員の皆さん対応がよくなったねという話が僕の耳にも入るんですが、逆に、先ほどちょっと片平委員から出たお話の中で、釣り人が河川の護岸の下が欠けているところを見つけた、それに対する対応というのが決して完全ではなかったという気がするんです。やはり、これは管轄がどこであるという問題はあるとしても、市民というのは静岡市に言えばきっと何とかしてくれるはずだという期待を持って話を通しているわけでございますから、必ず最後まで、そのお尻がどこへ向かうのかしっかりと対応すべきだと。僕はある意味で言うと、いささか緊張感が足りなかったというふうに言わざるを得ないわけですけれども、今回の一件は恐らく、もうここまでお話があるとすれば、事実関係を当局は掌握をされているはずであるというふうに思いますし、僕は犯人探しをしろということを申し上げたいんじゃなくて、大事なことは、そこでしてしまった失敗を二度と繰り返さないというんでしょうか、この失敗を二度としないで次のステップ、我々は今度はこうしようという一つの課題にしていただきたいというふうに思うわけであります。とにかく政令市1年目の都市建設委員会になるわけですけれども、ぜひ市民の多くの皆さんの期待にこたえた仕事を進められるように心から期待をいたしております。 139 ◯片平委員 公明党ですけれども、全体としては反対するものはございませんが、特に一言、意見・要望を申し述べたいと思います。  議案の261号 特公賃の条例の一部改正についてということでありますが、この中の34条、指定管理者の指定の基準というものがありますけれども、果たしてこれが特定優良賃貸住宅法の絡みの中でできるだろうかというような疑問があります。実態は、特公賃の場合は清水に2棟ありますけれども、この前、本会議で言ったように24戸中10戸が空いているというような状況がありまして、これを有効に機能させていくためには、果たしてこれでできるのかなというような、同じ状況のもとで指定管理者に変わって、果たしてこれが解決できるのかというのが甚だ疑問に感ずるところでありまして、こういったことから従来の目的を達成できるような方向にぜひ努力をしていただきたいと。有効に活用できるような体制に持っていっていただきたいというふうに思っておりますので、この点だけ特に申し上げて、子育て支援の方に有効に使えるように施策をお願いしたいと申し上げておきます。 140 ◯浅場委員 それでは、静清会を代表しまして、全議案について賛成いたします。  賛成いたしますけれども、2点についてちょっと意見を述べさせていただきます。  政令市になって国から直接こういう大型事業が来たということで、市民の方は相当期待感を持っております。ただ、その反面、政令市になって本当に行政サービスが低下してきているんじゃないかなと心配する声が多く聞かれています。特に、今回交差点円滑化緊急改善が相当一歩踏み込んだ改良をされているということに対しては評価されるんですけど、先ほどの答弁の中で、なるべくコストをかけないで改善したいという。そうすると小手先でまた終わってしまうのかなと思いますので、せっかくここまでやるんでしたら、例えば交差点改良、用地取得も含めてもっと大胆にやっていっていただければ、また次につながっていくのかなと思っております。  それから、実はタクシーの運転手さんから聞いた話なんですけど、最近、外から来るお客さんを静岡駅で乗せるんですけど、静岡の道路が非常に悪いということで、タクシーに乗っていてもがたがたするという、これは本当に市民じゃなくて外から来た人の意見はやっぱり相当大事にしなくちゃいけないなと思ってますので、道路舗装がもう少し、本当に大型事業だけじゃなくて、そういう市民に直結するような細かな事業も相当配慮してやっていただきたいなと思っています。  もう1点ですけど、実はこれ私自身感じてるんですけど、予算の取り方ですけど、どうも見てますと、年度当初に大型予算をとっていくんですけど、ちょっと予算の幅がなくて、小さな市民の方の要望が、お願いしますというと調査をして、じゃ、予算要求します、設計に入ります、工事ですというと、2年から3年かかってしまうんですよね。そうすると、せっかく自由な局制になったもんですから本当に短期間で市民の要望にこたえられるような。どうも予算配分も自由に使える予算がだんだん局で少なくなってきてますので、ぜひそういうことも踏まえて道路行政、都市行政、一生懸命やっていただきたいと思います。 141 ◯佐野委員 私は、議案第166号 蒲原町の合併準備費3,130万円中、私たちの委員会には建築総務の715万円、建築指導課310万円、住宅課336万円、土木総務課114万円、合わせて1,475万円、全体の準備費の47%に当たりますけれども、これについては6月議会の討論の中でも述べてきましたように、反対をいたします。  注文は3つです。  1つは、債務負担行為、どうも政令市4月に移行しましたという中で、県の仕事のやり方の踏襲というのが私はちょっと気になっているんです。それがよいのか悪いのか、評価はさまざまでしょうけれども、静岡市らしい仕事のやり方でないと、これまでの都道府県なり政令市同様に、非常に借金体質に突き進んでしまうんじゃないかなというふうな感じがするんですね。その端的な例が今回の先食い、そしていびつな予算という形になっている債務負担行為という格好ではないかのなというふうな気がいたしまして、ぜひ改めていただきたいというふうに思います。  2つ目は、今回も新規事業が出てまいりましたけれども、事業の継続だとか事業そのものの体系だとか、あるいは評価、事業そのものに対する評価というふうなものを、しっかりと定めて着手をしてほしいというふうに思います。とりあえず事業着手をして、一部分手をつけたらこれで終わっちゃうのかなというふうなスポット型というのか、アリバイ型事業手法というふうなきらいも大変感じられまして、ここのところも少し整理をしていただきたい。こういうことの方が私は政令市らしい仕事のやり方ではないかなというふうに思います。  3つ目、指定管理者制度についてですけれども、これは本会議でも取り上げさせていただきましたけれども、市長は、公共とは何かだとか、官と民との役割分担というふうな中で、新しい公共空間というとらえ方をいたしました。私は、これについては大変異論を持っておりますけれども、でも、今回提案されました指定管理者制度の取り組みは、どうもこれまで続けてきた管理委託の実態、こういうふうなことだとか、制度取り組みについての検討も所管課において十分検討されたというふうに思うんですけれども、出てきた案を見てみますと、来年の4月に間に合わせるために、とりあえずできるところは指定管理者、問題を抱えているところは直営で業務委託、公募は一部、こういうふうな分類の仕方ではなかったのかなというふうに思います。そういう中で、実際には単独指定したところも外郭団体が随分多いわけですから、これは2007年度までに業務委託、指定のあり方の検討をするということになっておりますので、この間にぜひそれらのあり方の検証もして、あるべき方向というのを出す努力をしていただきたいと思います。そういう中で本当に官と民との役割分担だとか、公共の意義というのをもう一回定めることができるというふうに思うんです。それをぜひこの間で定めていただきたいというふうに思います。今のままでいきますと、経費の削減はおろかサービスの低下が私は大変懸念をされるだろうというふうに思います。 142 ◯青木委員長 ほかに特にないようですので、これより採決に入ります。  最初に、議案第166号 平成17年度静岡市一般会計補正予算(第3号)について採決をいたします。本件につきまして賛成の方の挙手を願います。                 〔賛成者挙手〕 143 ◯青木委員長 賛成者多数ですので、本件は原案のとおり可決することに決定をいたしました。  次に、議案第261号 静岡市特定公共賃貸住宅条例の一部改正について採決をいたします。本件につきまして賛成の方の挙手を願います。                 〔賛成者挙手〕 144 ◯青木委員長 賛成多数でありますので、本件は原案のとおり可決することに決定をいたしました。  次に、残りの13件の議案について採決をいたします。  議案第172号ほか12件の議案につきましては、可決することにご異議ありませんか。                〔「異議なし」〕 145 ◯青木委員長 ご異議ありませんので、議案第172号ほか12件につきましては、原案のとおり可決することに決定をいたしました。  以上で、議案の審査を終了いたします。 ──────────────────────────────────────── 146 ◯青木委員長 それでは、この後、報告事項に関係のない説明員の皆さんは退席していただいて結構です。  暫時休憩いたします。                 午後3時51分休憩 ────────────────────────────────────────                 午後3時57分再開 147 ◯青木委員長 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  報告事項に入ります。  それでは、平成17年度公共用地取得計画について、道路計画課からお願いいたします。 148 ◯村松道路計画課長 それでは、平成17年度公共用地取得計画につきまして御報告させていただきます。お手元の資料平成17年度公共用地取得計画(土地開発基金)をお願いいたします。  この公共用地取得計画は、企画調整課が所管いたします土地開発基金を活用させていただくもので、目的といたしましては国道362号大原谷津バイパスの用地を取得し、円滑な事業執行を図るためでございます。まず、課名でございますが、道路整備第1課が事業を執行いたします。事業名、施設名は、国道362号大原谷津バイパスでございます。用地取得面積は1,653.39平方メートル、用地費としましては9,500万円、また補償費等は利子相当額としまして411万1,000円、合計9,911万1,000円の取得計画でございます。 149 ◯青木委員長 今の説明に関しまして質問はございますか。 150 ◯石上委員 この362号大原谷津バイパスはたしか予算がついていたと思うんですけれども、土地開発基金の方からわざわざその手当てをするということの理由を教えてください。 151 ◯村松道路計画課長 今回につきましては、同じく国道362号羽鳥安西拡幅の土地取得費と物件補償費が不足しているため、物件補償が可能な大原の事業費を羽鳥安西に流用しております。そういうことで、土地取得については羽鳥安西、大原谷津とも不足しております。このため、これは市の方針で、市街化区域である羽鳥安西の用地取得につきましては、先ほどの議案の中で説明しましたように、土地開発公社の先行取得を活用すると。また、市街化調整区域である大原谷津の用地取得については、土地開発基金を活用するという形で分けて上げさせていただいております。 152 ◯石上委員 わかりました。それでは、その結果、大原谷津の方は今年度でもって地主さんの数でどのぐらい片づいていくのか。また、安西山崎の方はどのぐらいの案件が処理できるのか。その辺を教えてください。 153 ◯村松道路計画課長 ただいまの御質問でございますけれども、大原谷津につきましては今年度基金で6件取得が可能でございます。残りは奈良間側の2件になるということです。それから安西でございますけれども、安西につきましては公社を活用するということで計6件の用地取得ができます。ということで、結果的に羽鳥安西につきましては全体で53件ございますが、残りが37件という形の進捗を図れるようになります。今後も積極的に用地取得をしてまいりますけれども、工事工程を考慮しますと、平成21年度までにはすべての用地の取得をしていきたいと考えてございます。 154 ◯石上委員 そうすると、大原側が奈良間の方に2件残すのみというお話でしたが、大原側が全部済みましたか。見通しがついたということですか。 155 ◯村松道路計画課長 大原側につきましては、現在交渉中でございますけれども、今年度完了するということで今御説明申し上げました。 156 ◯石上委員 吉報を待っております。よろしくお願いします。 157 ◯青木委員長 ほかに質問ございませんか。  それでは、質問もないようですので、道路計画課からの報告を終了いたします。  次に、平成16年度静岡市公共工事コスト縮減実施結果等について、土木総務課から報告事項があります。 158 ◯堀野土木総務課技術監理室長 本市において、合併前の平成10年度より取り組んでまいり、毎年度本委員会で御報告させていただいております公共工事コスト縮減の実施結果と、今回は別途新たなコスト縮減への取り組みについてというものを用意しました。2点について御説明させていただきます。  お手元にございます「平成16年度公共工事コスト縮減実施結果及び新たなコスト縮減への取組みについて」と書いてございます資料をごらんください。  1枚目に、今回の報告事項をまとめておりますので、これに沿って進めさせていただきます。なお、2枚目以降につきましては、その補足資料でございます。  初めに、平成16年度公共工事コスト縮減実施結果でございます。昨年度実施しました1,025件の工事のうち950件、率にしまして92.7%の工事においてコスト縮減に取り組んだ結果、約15億7,000万円、率にしまして4.45%の縮減が図られました。具体的に縮減額が大きかった取り組みとしましては、U型側溝などに工場で製作されたプレキャスト製品などを使用する二次製品の活用、次いで下水道用埋設管の管種及び管径の見直しによる管種管径の運用、道路占用基準の見直しによる水道管などの占用管の浅埋設による工事費の縮減などであり、これら3つの具体策の取り組みで縮減額の過半数を占めております。  続きまして、具体事例として1件当たりの縮減額が最も高かった工事を紹介させていただきます。下水道部下水道建設課が実施しました中島処理区下水道築造工事でございます。下水道管の築造工事におきまして、従来の工法と比較して長距離の推進工事が可能となる高性能な機械を活用した工法の採用により、額にして9,900万円、率にしますと24.3%の工事コストを縮減いたしました。  次に、新たなコスト縮減への取り組みについて報告させていただきます。  平成10年度から昨年度まで取り組んでまいりましたコスト縮減対策により、約120億円の縮減実績を得ることができました。これまでの取り組みにより、公共工事コスト縮減に一定の成果が見られたものの、依然として厳しい財政事情のもとで、引き続き社会資本整備を着実に進めていくことが要請され、また、これまで実施してきましたコスト縮減施策の定着を図ることや、新たな施策を進めていくことが重要な課題となっております。  こうしたことから、国におきましては、公共事業のすべてのプロセスをコストの観点から見直すと、このような考え方のもと、新たなコストの縮減施策に取り組んでいるところであります。本市におきましても同様な考えのもと、これまでの取り組み施策を継続実施するとともに、事業のスピードアップ、計画、設計から管理までの各段階における最適化、調達の最適化の3つを見直しのポイントとした新たな施策を追加し、さらに、その具体的施策を公共事業の企画・計画、設計・積算、発注・現場管理・検査及び維持・管理・技術管理のプロセスに分けて推進していくこととしました。  続きまして、目標値の設定についてでございます。今後の具体的なコスト縮減の指標としていく総合コスト縮減率は、従来のコストの縮減に加えまして企画の見直しによる工事コスト縮減、事業のスピードアップによる事業効果の早期発現、将来の維持管理費の縮減を取り入れて評価するものであります。そして、その算出に当たりましては、従来の基準年を平成8年度としていたものを直近年度の16年度に変更するとともに、今年度から現在の行動計画の取り組み期間であります20年度までの4カ年で、総合コスト縮減率を12%と目指すものであります。  最後に、今後も工事を担当する職員一人一人がコスト意識を持って取り組むことが不可欠であり、コスト縮減対策の定着と具体的施策の着実な推進を図るため、適切にフォローアップしていきたいと考えております。  以上で、公共工事コスト縮減の実施結果と新たなコスト縮減への取り組みについての報告とさせていただきます。 159 ◯青木委員長 今の説明に関しまして質問はございませんか。 160 ◯佐野委員 目標値の設定をことしから20年までの4年間で12%の縮減を目指すというふうにされているわけですけれども、10年から16年まででは、率にしては何%の縮減ができたんですか。16年度は4.45%というのが出ておりますけれども、最初の7年間ではどれぐらいだったんでしょうか。この120億円の縮減というのは何%に当たりますか。 161 ◯堀野土木総務課技術監理室長 これまでのコスト縮減に対しまして縮減率はいかがであったかという御質問だと思いますけれども、資料の2ページ目をごらんください。上段に大変小さな字で恐縮でございますけれども、線グラフが書いてございます。下にH10、11、12がちょっと飛んでますけれども、ずっとありまして、縦軸が縮減率となってございます。これが縮減率の推移でございまして、実は合併前の取り組みを始めたころには4%から6%を超えるような縮減率がございました。先ほど報告がありましたように昨年度は4.45ということで、おおむね4%台で推移している状況でございます。  この縮減率というものを再度確認いたしますと、これは平成8年度の時点での我々の土木設計に対してどれだけ縮減があったかというもので、基準年を平成8年度というように考えております。今度はそれを16年度に改めて、新たな総合コスト縮減率に取り組もうというものでございます。 162 ◯佐野委員 そうしますと、2ページ目の折れ線グラフを見ますと、例えば平成8年がどのくらいか、縮減率12%と、4年間でかなりのあれなんですけれども、これ目標値ということですが、そんなふうに縮減すればいいとも思いませんけどね、なるんですか、実際問題として。かなりきついんじゃないかなと思うんですけど、どうなんですか、この12%というのは。 163 ◯堀野土木総務課技術監理室長 正直申しまして、かなりきつい、高い目標であると思います。この率の設定につきましては、先ほど申し上げましたように国の方が新たなコスト縮減ということで取り組みを進めております。実際には、平成15年から19年までの5カ年という取り組み、県は1年おくれまして16年度から取り組みをしています。その中で示された政府全体として目標を定めようというのが、実は5年間で15%という数字がございます。今回の私どもの計画は、その数字を一つのよりどころとしているものでございます。  それを現実として具体化するための施策として、現在どのようなものを考えているかということで説明しますと、例えば、今年度溶融スラグというものを新たに土木用の資材、まだ当面はアスファルト合材とか水道管、いわゆる埋設管の巻き立ての砂というもので採用しているんですけれども、そのようなものへの活用によってコストが下がるんではないかとか、あるいは新技術の積極的な活用というもので新たなコスト縮減を図りたいというものを考えてございます。  実は、今までのコスト縮減率というのから、今回総合コスト縮減率ということで、説明をさっとしてしまいましたけれども、内容的にいま一度かみ砕いて御説明しますと、1つには、事業のスピードアップというのがあります。これはどういうことかと申し上げますと、例えば何らかの工事の工夫によって供用を1年早くする、予算集中化によって1年早くすると、それだけ早く一般の方が利用できる。投資したものを早く効果として回収できる。そういうものを工事コストに換算して上げようとか、あと、ライフサイクルコストと申しまして維持管理とか、そういう面の低減についても、今回の総合コストというもので取り入れると。ですので、今までの工事コストという考え方プラス、先ほどの事業効果の話とかライフサイクルの効果とか、そういう概念を取り入れていくものですから、数字の積み上げというものはそういう面でも取り入れる。新技術への対応につきましても、単なる当初のイニシアルコストだけではなくて、そういうランニングコスト等も含めた新技術というのに期待する部分も大きいと、このような内容になってございます。 164 ◯佐野委員 もう一つ教えてください。そうしますと、今の総合コストの縮減率の中にあります、大きく4項目というふうに言ったらいいんですかね、これをパーセンテージであらわす、つまり時間コストだとか、あるいはランニングコストだとかというふうなものを数値化して、実際には工事コストと同じように削減率にする方法というのがあるわけですか。 165 ◯堀野土木総務課技術監理室長 その点につきましては、先ほど説明しましたように国の方が先行してございまして、実はフォローアップというもので、今回の計画では国は相当力を入れてます。具体的に今委員御指摘のあった面についても、工事コストというものに換算できる手法というのが一応ルールとして示されてます。それはもうホームページなり、あるいは国交省からの図書に書かれてございます。今回、私どももそれは静岡市において使えるような形にしなければならないということは考えてございますので、その辺はそういうものを参考にしながら職員の方がわかりやすい形のマニュアルとか、そういうものを整備して、それをよりどころにして多くの成果を上げていただくようなことを図りたいと考えております。 166 ◯佐野委員 すみません、何点も。一番公共工事等で気になりますのは、昨今のニュースなどを見ておりますと環境に対する負荷ということもそうだし、今年度になってアスベストの問題が出てきたりですとか、例えば路盤材というお話が出たもんですから言うんですけれども、まだ成分的に、つまり圧力をかけたり風雨にさらされたりしたときに、どういうものが環境中に出てくるかということについては十分な検証がなされてないわけですけれども、そういうリスク面というのは、むろんこのコスト縮減に取り組むときにやはり考えなきゃいけないことだし、現在工事をしていくときに、例えばそれが安かろう悪かろうになっても非常に問題だというふうな側面が、この平成10年に取り組むときに、その当時の課長からも語られたんですけれども、その辺の検討というのはコスト縮減を一方で評価をしながらも、やっぱり万々歳と言い切れないところがあると思うんですけれども、その辺はどんなふうに土木総務課では検討されているんでしょうか。 167 ◯堀野土木総務課技術監理室長 コスト縮減に対する取り組みとしましては、行動計画を私どもは持ってございまして、その行動計画の中で留意点というのがございます。1点目に、機能、品質の確保、コストを縮減するということによって本来備えるべき機能とか品質を損なうということがあってはならないというのが第1に書かれております。ですから、本来社会資本が備えるべきここに書かれていることを読みますと、供用性、利便性、公平性、安全性、耐久性、環境保全、省資源、美観、文化性等と書かれてございます。そういうようなものは確保するということが基本的な理念として書いてございます。 168 ◯片平委員 ちょっと一つ聞いておきたいんですけども、こうして縮減をしていくのも結構なんですが、縮減をすることに関係工事業者が技術的な面で実際問題ついてこれるのか。要するに入札に関して、やっぱり今でさえもきついと言われている公共工事が、コスト縮減によって、入札の不調に終わるという可能性というのはもっと大きくなるんじゃないかと思うんだけども、その辺についてはどういうふうに考えているの。
    169 ◯堀野土木総務課技術監理室長 先ほど説明しました行動計画における留意点の中に、1点目は先ほどの品質の確保ということでございましたけれども、2番目に不当なしわ寄せの防止ということで、今委員おっしゃられる施工業者への不当なしわ寄せというんですか、価格面での厳しい部分ということまでいかないようにということですけれども、コスト縮減の考え方としては、例えば設計手法において今までよりも安い、従前取り組まれていたのは現場打ちの構造物が工場でつくられる既製品を使えば、その分だけ安く使えるんであるという理念でいますので、その差額が工事業者にしわ寄せがいってるわけではなくて、本来我々の設計の段階でコストがもう既に下がっているということがその仕組みでございます。留意点の2点目に、理念的な書かれ方ですけれども、不当なしわ寄せの防止というようなこともうたってございますので、その辺の配慮はできているものと考えております。 170 ◯片平委員 総合的に考えればそうであるのかもわかんないけども、実際これは設計・積算の段階でそういったことが含まれてるわけでしょう。要するに価格にこれ反映してくるわけだよね。元請がやる場合はいいと思うんですよ。下へ投げられたときに、果たしてそれが、こんなことあっちゃいけないことなんだけども、丸投げされちゃったようなときに、これ適用されるかというと、しわ寄せはどうしてもやっぱり大きくなっちゃうと思うんだよね。違うかな。あっちゃいけないことなんだけども、そんなことは想定しちゃいないと思うんだけどもね。だから、ある程度技術力を持ったところが落札して、責任持ってやりゃいいんだけど、そういったことを一つ一つやっぱり教えていってくれないと、実際には実行できないんじゃないかなと思うんだけども、こういうふうに言っても。どうなんだろうか、そういう心配はないかね。 171 ◯堀野土木総務課技術監理室長 先ほど申し上げましたように、発注に当たって、例えば今まである額でつくろうと計画したものを、新たな技術を使うことによってそれよりも例えば10%安いその技術に基づいた計画図を書いて、積算をして発注していこうというものでございまして、それをつくるということですので、今委員御心配の下請への影響とかというものは、その考え方のもとでは発生しないのかなというふうに考えております。 172 ◯青木委員長 ちょっといいですか。最後に一言だけ要望をかねて言わせてください。こうしたコスト縮減ということで公共工事いろいろ取りざたされてますから、私はそれはそれなりに基本的には考えていいと思うんです。ただ、今片平委員も触れましたように、一体しわ寄せはどこへ行くんだというところへ行くんですよ。下請がありますよね、そこで働く皆さんですよ。就業者です。必ずそこへ行っちゃうです。そのチェックをしっかりしていただいて、積算をしていかないと、弱い者いじめになりますよということを私どもは警告したいです。土木工事そのものは若い世代からは嫌われちゃってるです。なかなか就業しないです。そうした中で、ますますそういったことが若者から目を離されちゃうんじゃないかという私心配があるんです。もう縮減、縮減でいくでしょう、入札価格は幾らだよって、元請はいいとしても、ばさっと下へ来ますから、それでやろうとしますよ。こうした二次製品とかそういったものにしっかり使われてますから何円までわかっちゃうですよね。どこへしわ寄せってはっきりしちゃってるんですよ。働く人たちなんですよ。今まではこういった工事は本当に汗をかくだけのことはあるよ、お給料もこれだけもらうよというような事実が発生したですよ。ところが、今現実には若い世代が働く場所で私ども声を聞きますと、全盛期の半額ですよ、賃料も。えっ、時間にしてそんなもんになっちゃうというくらいですよ。ほとんどパートになっちゃってます。そんな状況を見ると、私はこれでいいのかな、そのしわ寄せは必ず公共工事のところへいくように思うです。そういったことは技術レベルだけの中でコスト削減ということだけで追いかけないように、そういった下請で働いている皆さんも大勢いるですよ。そういった人たちを大事に考えてもらわないと、これから大事な公共工事なんて進んでいかなくなりますよ。そんなことを思って、そんな点にも配慮願いたいということを入札価格なんかにぜひ考えていってほしいんですけど、配慮していってほしいです。そのことだけ要望しておきます。結構です。  ほかに質問ございますか。いいですか。  それでは、土木総務課からの報告をこれで終了します。  以上で報告事項を終了いたします。 ──────────────────────────────────────── 173 ◯青木委員長 それでは、これにて本日の都市建設委員会を散会します。                 午後4時25分散会   都市建設委員長  青 木 一 男 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...